第59章 2人のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「と言うか、何でそんな恰好なんです?」
『お前だって、何でウエットスーツ?
なあなあ煉獄、みくりちゃんと
話させてよ、居るんでしょ?声したし』
「悪いが、少し
付き合って貰えると助かる」
カメラから外れる位置に座っていたのを
杏寿郎の隣に座り直して
スマートフォンの画面を見て
「初めまして、煉獄みくりと
申します…、いつも主人がお世話に
なっておりま…す…!!??」
画面に向かって頭を下げて
改めてその画面を見ると
宇髄先輩と言われたその人物は
とても筋肉質な
鍛え抜かれた身体をした巨漢で
モデルや俳優でも通る様な
整った容姿に銀色の髪に赤い瞳で
なぜか 裸だった
『ああ、大丈夫大丈夫
ちゃんと下履いてる履いてる
今さ、ドバイのさビルの上のプールでさ
貸し切りにして嫁達と遊んでてさ』
ドバイのビルの上のプール
と言うだけの事があって
その身体ばかり気になってしまって居たが
後ろにはビルの群れが見えていて
ガラス張りのプールになっている様だ
それに 気に掛る事がある
嫁達??
宇髄がこっちこっちと手招きすると
これまたナイスバディの
モデルか女優の様なジャンルの違う
美女が3人 彼の周りを取り囲んで
オリエンタルな雰囲気のある
落ち着いた美女が
宇随にワイングラスを差し出して
それに礼を言うと
その頬にキスをして
ワインをゆったりと傾けていて
『で、みくりちゃんはさ
憶えてる訳?鬼殺隊の時の記憶
と言うかさ。俺の事知らない?』
「宇髄先輩、きっと恐らくですが、
彼女は無頓着なので…その辺りは」
「もしかして、なのですが。
同じ大学の先輩の方ですか?」
その口調から宇髄も
何となくに悟ったようで
『あ~。分かった。俺の事
知らない感じね、あそ。
まぁいいけど。知りたい感じ?』
宇髄の言葉に
みくりが自分の膝の上に
拳を作って置くと
そのまま 視線を落とした
すぅっと呼吸をみくりが整えると
その音を聞いて杏寿郎がハッとする
この呼吸の 音は…
全集中の… 呼吸だ
『ホラ、ちゃんと身体は憶えてるじゃん。
全集中の呼吸出来てるし』
その答え合わせを目の前でされてしまって
「呼吸を極めれば…、
様々な事が出来る様になる」
そう無意識の内に呟いていて