第59章 ２人のハネムーンは…　前編　お相手：煉獄杏寿郎　現パロ

「…っと、のんびりしてる場合じゃ
なかったな！戻るぞ」

ああ　そうだった
呼ばれてたんだったや

パドルを操作して　砂浜に戻ると

桟橋の所で待機していた
ボートに乗る様に促して来て

『お客様、どうぞ。
説明の方は船上にて行いますので』

既に2組の　そちらも新婚旅行らしき
男女連れが　ボートの席について居て
遅れてしまった事を謝りながら
杏寿郎とみくりも
空いていた席に並んで腰を降ろした

ボートの上のスタッフの人が
こちらに向かって挨拶をして来て

こちらの二組は　お代わりの
延長組なのでと言う事で
説明に関しては不要だと言う話で

ボートでパラセーリングの出来る
ある程度開けた場所へと
移動しながら　専用のハーネスを
船上のスタッフに装着して貰って
簡単なレクチャーを受ける

説明するよりも

先に　実際にしてるのを
見た方が早いからと

コナセ島に着いた時に見た

パラセーリングをしていた新婚夫婦が

ボートから　大空へと飛び立っていく様を

すぐ目の前で　見学させて貰って


あっという間に


２人の影が豆粒ほどの大きさになるのを


隣のみくりが口を開いたままで
眺めていたので

「口、開いてるぞ？」

「だっ、だって、だって。
あんなに、なっちゃってるよ？
あっちからだったら、こっちが
豆粒みたいになってるよっ…」

『只今、上空までの高さが
８０メートルほどのなりますねぇ～』

上空８０メートル…

ここから　あそこまで８０メートルか

真下から改めて見ると
８０メートルの高さは
かなり高いと感じるらしく

「ああ、どうせするんだったら
高い方がいいだろう？だから」

『当店、初心者向けに高さ３０～４０
メートル、の長さ１００メートルの
コースから、４０～６０メートルの
長さ、１５０メートルのコース。
そして、今のお二人も
体験されておられます。
高さが６０～８０メートルの、
ロープの全長が２００メートルのコース
３つのコースの
ご用意させて貰っておりまして』

あ　もう　分かった
彼のあの性格なんだから

どうせ飛ぶんだったら

「一番、長くて高いコースです…よね？」


「どうせだったら、一番
高い方が、面白そうだからな！！」


それに　レクチャーを受けたが

特に何も　こちらはしなくていいのだ