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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第14章 朝から こんな お相手:煉獄杏寿郎


しばらくすると
隣の布団の杏寿郎さんは
すうすうと
寝息を立てて眠ってしまったようだった

実はまだ 寝てなかったので
起きていたから 聞いてたんだけど

さっきのって さっきのって
杏寿郎さんも
したいって思ってたって事だよね?


もしかしたらって思って
寝たふりしてたけども…
襲ったりしてくれなかったし……
ちょっと期待してたのにっ

でも 杏寿郎さん寝ちゃってるし


「杏寿郎さん……」

試しに小さな声で名前を読んでみるも
杏寿郎からの返事はない


あ でもっ
一緒に寝るくらいなら いいかな?
杏寿郎さんの匂い…落ち着くから

「お邪魔……しますね」

そっと布団を捲ると
杏寿郎を起こさない様にして
みくりが潜り込んだ

「へへへ」と
小さく笑うとスリスリと
自分の身体を杏寿郎に寄せて
その大好きな人の匂いと体温に包まれて
安心してしまって

そのまま眠りに落ちて行った


自分のすぐ側で
みくりの寝息が聞こえる
寝息だけではなくて……
その体温も
鼻先をかすめるその匂いも

自分の身体にもたれ掛かっている
彼女の身体の柔らかさも


これは…何の
拷問なんだろうか?

彼女にそのつもりがないのならと
寝る事にしたのに…

俺が寝てると思ってか
俺の布団の中に潜り込んで
その上身を寄せて眠ってしまうとは

自分の中に湧き上がるような
情動を憶えた時…

「う…ん、杏寿郎…さんっ」

うわ言でみくりが俺の名を呼んだので
起こしてしまったのかと
その顔を見るも 眠っている様で

ほっとしていると


「ん、…大好き……すぅ」


全く…… みくりは
随分とハッキリとした寝言を言うんだな

さっきまで襲いたいと思っていた
感情はその言葉を聞いて
嘘のように消え去ってしまって

今は 胸の中を温かい
愛おしいと思う気持ちで満たされてしまう

「全く、…君には敵いそうにないな…」

ふぅっとため息を漏らすと
杏寿郎はそのままみくりの体に
腕を回して抱きしめると

そのまま眠りに就いた

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