第59章 2人のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「スタンドアップパドルボード。
元々はハワイが発祥の地だが
最近は、日本全国で楽しめる
マリンスポーツだな。安定感のある
ボードだから、すぐに立てるし、楽しめる」
「SUPヨガとか街中ならプールで、
出来るところもあるよね?」
「海だけじゃなくて、川でも湖でも
楽しめるからな」
「それで、ラッシュガードと
レギンスとか一式ね、理解した」
ラッシュガードとラッシュレギンスと
サーフパンツにマリンシューズ
持って行く用意をして置いてと
言われて用意してたけど
更衣室は島の管理棟で借りられるので
一式着替えると
島に上陸した時に声を掛けてくれた
現地スタッフのお兄さんが
「SUPの説明させて貰いますね」
と着替えが済んだこちらに声を掛けて来て
砂浜で基本的な簡単なレクチャーを受けて
もう後は好きに乗って言いと
そう言われて 解放されたのだが
「どうかしたか?みくり」
「ううん、この島の砂浜って
凄い、サラサラのキメの細かい
真っ白の砂なんだなぁって」
『まるで、オーストラリアの様な
真っ白な砂浜ですよね?コナセ島の砂浜。
実は、ここの砂浜の砂は、
オーストラリアから来てるんですよ』
そう現地スタッフの人が
サラサラの砂浜を撫でながら言って来て
「和歌山の、白浜も確かそうだったな。
オーストラリアの砂だったろう?」
『どうしても、砂浜の砂は波で
攫われてしまって、
砂浜が痩せてしまうんです。
砂浜に砂を足すのを養浜って言うんですよ。
この島も最初は無人島でしたから、
リゾート開発するのに、オーストラリアから
砂を沢山入れてこの砂浜になったんですよ』
凄い真っ白で 粒子の細かい
サラサラの砂浜…
「島のビーチの砂と色も質も
全然違うから、不思議だって思ってたので。
でも、南国って感じがしますね。
日本なのを忘れてしまいそうです」
『じゃあ、ご予約の時間まで
好きに乗っちゃって下さい。
SUPボードは島にいる間
自由に使って貰っていいですので』
じゃあと受付のあるテーブルの方へ
そのまま戻って行く背中を見送って
「よし、じゃあ。乗るか!」
「待って、日焼け止め。
しっかり目に塗っとく。曇りでも
春先は紫外線多いから。首の後ろとか
耳とか…、杏寿郎は?塗る?」
「俺はいいが、塗るか?
見える所も、見えない所も…」