第59章 2人のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
ちょっと待ってと言いたげに
口紅を握っている手の
手首を杏寿郎に掴まれてしまって
そのまま空いている方の手を
顎の下に添えられて
クイッと上に顎を向けられて
立ったままの杏寿郎に
キスをされてしまう
「んっ、やっ、ダメッ、ふ、
んんぅ、ン゛んぁっ、
ん、ッ、んふ、んッ、んッ―ンんッ」
「なぁ、奥さん…、キスは?」
キスはどうだと尋ねられてしまって
「好きだけど…、キス…もっ」
「それだけか?」
杏寿郎のキスが好きだと
言うだけでは物足りないと不満そうに
杏寿郎がこちらに訴えかけて来て
「杏寿郎…との…、キスは…好きだし。
キスしてると、頭がふわふわして来て、
立ってられないし…、それに。
もっとしたいなってそう、思うの」
「俺も、もっとしたいがな?
それに俺も好きだぞ?君とするキス」
ちゅっと お互いに音を立てながら
唇と唇を合わせて キスを交わす
「んっ、ふっ、ンんッ…はぁ
杏寿郎、出るんじゃなかったの?」
「ああ、そうだな。出よう」
そう言ってホテルを出たのが
10時前の事だった
そうして 向かった先が
私達が宿泊している
サンスイート・ヴィラ・天空
の道を挟んで向こう側にある
昨日も訪れた ミズナセテラスの
隣接する海にある あのマリンショップで
杏寿郎に続いてみくりも
南国リゾート感 全開の
マリンショップの中に入った
昨日のあのカヤックでお世話になった
インストラクターの人が出迎えてくれた
「こんにちは。本日、小無瀬島の
プランの方でご予約の煉獄様ですね。
おまちしておりました」
「小無瀬島?」
「ええ、小無瀬島の方は…
こちらの隣接するホテルを始めとする
リゾートホテルグループで共有している。
無人島になります。本日は
無人島の上陸プランでのご利用の方で
お間違え無かったでしょうか?」
「水上バイクは制限されている
ビーチが多いからな。乗れる場所が
限られているしな。
あっちの島のビーチなら他の遊泳のエリアと
エリア分けをして乗れるらしくてな」
そう言えば… 昨日カヤックをしてた時に
ちょっと沖の方に 砂浜の見える
桟橋の付いた島あったかも
杏寿郎が注意事項の確認や
免許証の確認を受けていて
「あの、もし…夜光虫を
観に行かれるのでしたら…これを」