• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第59章 2人のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



手分けして朝食を
中庭のテーブルまで運ぶと

外の空気を感じながら
ゆっくりと時間を忘れて
朝食を楽しむ

「杏寿郎。そろそろ、
コーヒー、淹れて来ようか?」

そうみくりが朝食が
終わりかけた頃に声をかけると

「いや、いい。君はゆっくり
していてくれ。俺が淹れて来る」

「そう言うと思いましたよ、旦那様。
だったら、ここで大人しく
朝ごはん食べながら待ってるから」

杏寿郎がリゾートっぽさのある
ラタンチェアから立ち上がると
みくりの額にキスをして
そのまま 部屋の方へ戻って行く

本当に杏寿郎はコーヒー好きだな

「奥さんは、砂糖入りでいいか?」

部屋のドアに手を掛けて
杏寿郎がこちらに確認を取って来て

「いつも通りでお願いします」

そう言ってこちらに敬礼して来るから

「了解」

本来のアメリカンコーヒーと言う
物からすれば 邪道な
俺が自分用に淹れたコーヒーに
少しお湯を加えて薄めた

アメリカンコーヒーぽい物に砂糖を少し

それが みくりの言う

いつも通りのコーヒーだ

みくり曰く

俺のコーヒーは
喫茶店のよりも濃いらしいので

これ位薄めないと飲めないのだそうだ


素直にフレッシュなり牛乳なり
足せばいいのにと思わなくも無いが

コーヒーの味を あまり変えずに

一緒に味わってくれようと

してくれる姿が また 愛おしいと

そう思ってしまうからな


「ほら、コーヒー。淹れて来たぞ」

コーヒーカップをこちらに差し出して来て

「うん、ありがとう。杏寿郎」

杏寿郎の手から コーヒカップを
受け取って カップに口を付けようとすると

杏寿郎が向かい側ではなくて
隣に腰を降ろして来て

こっち側のラタンチェアは
二人掛けのラタンチェアなので
ピッタリと2人で寄り添って座って

コーヒーを飲む

「贅沢だな」

「そうだね、朝から
こんなゆっくりコーヒーを
飲む時間なんて無いもんね」

「みくり」

杏寿郎がみくりの肩を抱いて来て
引き寄せて来る 


手に持ったコーヒーを飲むと

空をみくりが見上げた

生憎 その日は 曇天の空が広がっていたけど


でも この 曇天の空も


悪く無いなって そう思った




そんな 夫婦になって迎えた朝だった




/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp