第57章 今年の彼の誕生日は…中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
ホワイトデーでクリアカヤックには
乗った事あるから
同じ様な内容の誓約書の説明を受ける
ホテルのマリンショップの
店員さんだから 丁寧な
説明をしてくれて
サンセットのツアーなのはいいけど
結構時間が長いな
サンセットのポイントに移動するのかな?
平日のサンセットツアーで
まだシーズン前だからなのか
2人だけの様で
向こうのインストラクターさんと
一緒にショップの隣の階段を降りて
用意してあった
クリアカヤックに
ライフジャケットを着て乗り込んだ
パドルの使い方はこの前の記憶があるから
「ああ、お二人共、お上手ですね。
練習なしで、沖に出ちゃいましょうか。
まずは…、ご結婚おめでとうございます。
そんな、お二人にピッタリの
スポットがこの水無瀬の海にはありますので」
ご案内致しますと
海を進んで行く インストラクターの後を
付いて沖へと向かって進んで行くと
大きな岩に上に小さな祠があって
海の上の神社なのだと説明を受ける
「あの、祠のある大きな岩を中心にして
周囲に点々と、大きな岩が5つ
あるの、ご覧いただけますでしょうかね?
こちらの5つの岩、かつて
この島に伝わる神話で、この島に
降り立った男女の神が、この5つの
岩を回って、婚姻の儀式を行ったと
言い伝えられておりまして。
ご夫婦で、この夫婦5岩、お回り頂くと
末永く、幸せに過ごせると
古くから言い伝えられております」
「水無瀬神話…、そんなお話が
あるんですね、今知りました」
「ああ、勿論、こちらの夫婦5岩
巡りますのも、コース内ですので
順番にお巡りできますよう、ご案内致しますね」
少し日が落ちかけてるから
この岩を回ってると日が暮れちゃうよね?
そう 真っ暗になるんじゃないのかと
みくりが心配していると
「どうした?不安そうだな」
「サンセットはいいんだけど、
真っ暗になっちゃうんじゃないの?
海の真ん中なんて、真っ暗にならない?」
「大丈夫だ、安心してくれていていいぞ?」
いや 暗いのを
どうするって言うの?と
一抹の不安を感じながらに
インストラクターのカヤックの後について
祠のある大岩の周囲に立つ
5つの大きな岩を巡る
最後の5つ目の岩の所で
丁度日がある程度落ちていて
その沈む夕陽が
自分達の目の前の岩を照らすと