第57章 今年の彼の誕生日は…中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「ああ。俺達が出掛けてる間に
ここも片付けてくれるみたいだからな。
俺達は安心して出るとしよう」
杏寿郎は何かしたい事があったから
早めにわざわざ 腹ごしらえをして
そのしたい事をする迎えが来たって事だよね?
杏寿郎が手をこちらに差し出して来たので
差し出された手を取ると
受付のある棟へと向かう
そのまま 棟の中を抜けて
ロータリーに向かうと
送迎のワンボックスが来ていて
あれ?この送迎車
このヴィラと隣のリゾートホテルと
目の前の海の岬にある
もうひとつのリゾートホテルの名前が有って
ドアを開けて促されて
その真意を尋ねるまでもなく
送迎車に乗り込むと
送迎車は大きな道路を挟んで向かい側の
プライベートビーチの方へ向かって行って
距離としては車で5分程度で
てかホテルの向かい側の
海沿いのホテルに移動しただけなんだけど?
「俺達の泊まるヴィラ天空と、
隣のリゾートホテルと、こっちの
リゾートホテルは、共通の
プライベートビーチを持ってて
業務提携してるグループなんだがな」
「う、うん?それがどうかしたの?
ホテル水無瀬も島の複数のホテルが
傘下になってる、グループだよね?」
「あっちは、島のグループで
こっちは全国展開してる
リゾートホテルのグループだがな」
そう言いながら
杏寿郎が南国風に整えられた
海沿いの遊歩道を歩いて行く
杏寿郎がその南国風の
遊歩道に沿ってお土産屋や
マリングッツが売っている
小さな売店の前を過ぎて
その奥の南国風の建物の前で足を止めた
ここって マリンショップ…だよね?
こんな時間じゃ営業してるのかな?
もうすぐ 日が落ちちゃうのに…
あれ? もしかして…
「ねぇ、杏寿郎、もしかして」
「ああ。そのもしかして…だ。
今日は、絶好のサンセットカヤック日和だろ?」
前に 一緒に
クリアカヤックに乗った時に
サンセットオススメだって
あっちの
インストラクターさん言ってたもんな
「サンセットの時間だと、
魚は見れないだろう?だから、
あの時は、あっちにしたんだがな。
だが、今日は新婚旅行だ。
魚を見るよりも、
沈む夕陽を君と一緒に見たくてな」
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こぼれ話と言うか言い訳
恐らく、酒気帯びはNGで
契約違反だと思うのですが
目を瞑って下さい