第57章 今年の彼の誕生日は…中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
南国リゾートを思わせるような木々や
ヴィラの建物の屋根も
赤い瓦が使われていて
沖縄の雰囲気を醸し出していて
ここが 県内だって忘れてしまいそうだった
どこかの外国の南の島…みたいだな
「どうだ?みくり。
君が好きそうな所だと思ったんだがな。
それに、独立した建物だから
隣に気を遣う必要もないからな」
こう言うヴィラタイプのホテルでも
塀で囲ってあるだけで
隣とすぐ近くて言うタイプもあるけど
ここのヴィラは 全部で7棟だけで
その上 これだけの敷地に建物が
受付棟と7棟ヴィラだけだから
凄い 贅沢な敷地の取り方をしてあって
「すぐ隣にリゾートホテル見えてるだろう?
そこと、提携してるホテルらしいんだがな」
ヴィラの向こう側に見えている
大きな建物のホテルは
ホテル水無瀬と昔から
しのぎを削っている 島を
代表するリゾートホテルだ
ホテル水無瀬の方は 温泉と
和のテイストを押してるけど
こっちの サンリゾート ミズナセは
プライベートビーチとマリンスポーツとか
リゾートぽさを押してるホテルだもんなぁ
「サンリゾートは大人向けと言うか、
マリンスポーツ楽しむ人向けだもんね。
でも、杏寿郎、良かったの?こんな所」
「ん?ああ、新婚旅行(仮)に
張り込み過ぎだと言いたいのか?
だが、俺はそうは思わないけどもな。
今…である事に、俺は意味があると
そう思ってるんだが?どうだ?
奥さんはそうは、思わないのか?」
「もう、杏寿郎…、奥さん
奥さんって言いすぎだよ?旦那さん」
「お嫁さんの方が良かったか?」
「えっ。だったら、お婿さんって
呼ばないとダメになっちゃう」
キャリーバックを車のトランクから降ろすと
丁度駐車場まで
ゴルフ場で移動する時の
カートが迎えに来て
「ようこそ、お越しくださいました。
サンスイート・ヴィラ・天空へ」
杏寿郎が名前を告げると
どうぞとホテルマンの人が
荷物を預かってカートに積み込むと
そのカートに乗る様に促して来て
そのまま 宿泊するヴィラまでの
送迎をしてくれるらしい
カートに乗り込んで
敷地内を移動する
てか このカート徒歩より遅い気がする
サンスイート・ヴィラ・天空…か
そう言えば地元局でテレビCMしてたな
空と海が出会う場所で
極上のリゾート体験を