第57章 今年の彼の誕生日は…中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
イルカとの時間を過ごして
みなみなアウトドアリゾートを後にする
宿泊するのは ここ
南水無瀬ではなく
本水と言う辺りで 島の中央に
位置する 立地の場所で
本水の辺りは 所謂リゾートホテルや
温泉も出るから 旅館に
飲食店が立ち並ぶエリアだ
島は一周 海岸沿いだから
島のあちこちに海水浴場がある
「ねぇ、杏寿郎、どうしたの?」
視線を感じて
そう問い返すも
杏寿郎からの返事は無くて
「その、イルカと…愛し合うと言うのは。
小説とかの物語じゃないんだよな?」
「気になるなら、探してみたら?
ネットのどっかにありそうだけどね。
まぁ、私はイルカは無いなぁ~。
その、やっぱり。
人間がいいかな?うん。
イルカと愛を育んだのは
女性も居た…みたいだけどもね?
けど、どっちの話も…最後は」
その二つの種族を超えた
愛の物語の結末を
みくりは口にするのを濁して
「やっぱり、人は人同士で
愛し合うのが、通りだな」
「それが、自然の摂理だと思うよ?
杏寿郎は、イルカ好き?」
「だから、誰が俺のイルカの
イメージを変えたと思ってるんだ?」
「でも、ドルフィンスイム
してみたかったから、良かったよ。
まさか、県内で体験するとは
思っても無かったけどもね?
ありがとう、杏寿郎」
ツンツンと杏寿郎が
こちら側の頬を指差して
キスをして欲しいと強請って来て
「もしかして、杏寿郎
イルカに嫉妬してる?」
自分がイルカにキスをされた時の様に
杏寿郎の頬にキスをする
ちゅ…と押し当てて
場所をずらして 何度も
キスを落として行く
「もっと?」
「ん、もっとだな」
「もう。しょうがないなぁ~」
車で30分程 走って
目的地である 宿泊先のホテルに到着した
全 7室しかない
それぞれの建物が
独立したヴィラタイプのホテルで
小高い丘の上に立地しており
海をどのヴィラからも
望めるような配置になっていて
建物もそれなりに大きいし
それぞれに かなり広い
塀で囲まれたお庭も付いてる
「杏寿郎、ココ…に泊まるの?」
「ああ、良い感じだろう?」
芝生で整えられていて
周囲にはヤシやソテツの木が植えられていて
今は花が咲いてないが
ハイビスカスやブーゲンビリアも
敷地には沢山 植えられている