第57章 今年の彼の誕生日は…中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「イルカ可愛らしいですよね。
イルカとクジラの違いってご存じですか?」
そうインストラクターの人が
こちらに向かって尋ねて来て
「イルカと、クジラの違いは。
身体の大きさで分けられているんですよ。
こちらの、みなみなアウトドアリゾートの
ドルフィンパークでは、一般的に
皆様お馴染みのバンドウイルカを始めとし」
バシャンとイルカがジャンプをして
少し小さめの身体をした
イルカが姿を見せて
「カマイルカちゃんだ、可愛い~」
「日本で飼育されているイルカの
大部分である、大凡6割が
バンドウイルカになりますね。
今、姿を見せてくれたカマイルカの方
バンドウイルカに続いて、多い
馴染みのあるイルカさんになりますね。
奥様は、イルカはお好きですか?」
内心 聞いてはいけない質問だったなと
杏寿郎は思って居た
みくりがうーんと唸り声を上げて
「クジラではなく、イルカですよね?」
「オキゴンドウはクジラですがね。
体長4メートルまでがイルカですので。
最大6メートルまで成長する
オキゴンドウはクジラになりますね」
「クジラを加えてもいいなら、
一角ですが…。イルカと言う物ならば…。
圧倒的にスナメリです。スナメリがいいです」
ふふふとインストラクターが笑うと
「残念ながら、一角は日本はおろか
世界中の水族館でも飼育されてませんからね」
「骨格標本ならあるらしいがな」
うんうんとインストラクターが頷くと
「一角にスナメリ確かに近しい要素は
ありますね、でしたら、あの子が
良いかと思いますよ?
スナメリとよく似た見た目の」
「「シロイルカ」」
「見事にハモったな」
インストラクターの人が
海の上の桟橋に上がって
付いて来るように促して来る
「シロイルカとスナメリって顔がね
とても良く似てるので混同されやすいんですが。
分類的には、シロイルカは一角に
近い、仲間に分類されているんですよ」
「クジラ目イッカク科イッカク属…。
一角はイッカク属、シロイルカは
イッカク科までは同じなんだよ」
生け簀の縁に立って
まずはイルカと仲良くなるために
生け簀の中に居る イルカに
エサであるアジをあげる
「わあ!食べたよ」
「はい、ご主人もエサを、どうぞ」
立ち泳ぎで口を開けて待っている
イルカにエサである魚を与える