第57章 今年の彼の誕生日は…中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
途中で高速を降りると
予めお昼を食べる店も決めていた様で
地元の座敷もある寿司屋で
名物は地元の海鮮を使ったウニしゃぶらしく
予約をしてくれていた様で
到着すると座敷に案内された
コースでは地元の水無瀬牛の
石焼もついた豪華なコースで
島の春の魚であるサクラマスを使用していて
ウニしゃぶにはサクラマスだけでなくて
その他の新鮮な島の魚が並んでいた
「杏寿郎はさ、
お肉じゃなくて良かったの?」
「これだけ、海に囲まれた
環境だからな。確かに水無瀬牛も
有名なのは有名だが、水無瀬島は、
春はそれこそサクラマスに鯛。
それからココはしらすでも有名だしな。
夏は鱧、冬はフグと牡蛎が有名だろう?」
「小さい生シラス丼、ついてるね」
丼サイズではなくて
お茶碗サイズの生シラス丼がついて居て
「生シラス丼美味いな。単品で
追加注文するか!美味いっ!」
前も杏寿郎 生シラス食べてたな
好きなんだな シラス
私は好きじゃないけど シラス
「あんまり、水無瀬島ってウニって
イメージが無かったけど、
ウニも美味しいんだね。知らなかったな。
地元なのにな…、水無瀬島。
そう言えば…、大学の時に
島の子が居たんだよ、凄い明るくて
バイタリティに溢れる子でさ…」
浮かない顔を浮かべながら
はぁっと小さくため息を漏らして
鯛の刺身をウニの出汁にしゃぶしゃぶする
「んーーんっ。これ、ヤバいっ
テレビでウニしゃぶ、見た事あるけど。
これは魔の食べ物だわっ」
もう今の顔からは
さっきの表情は見えないが
美味しそうに食べていたので
気にしない事にした
昼食を済ませて
車に乗り込むと
目的地である 島の南部に位置する
みなみなアウトドアリゾートを目指す
バスタオルは貸してくれるらしいから
水着だけ持って
ウエットスーツならTシャツとかでも
普通に着れるけどなぁと思いつつ
この時はまだ 水着の利用法を
これにしか思ってなかったから
疑問に思いもしないで
水着とメイク道具を持って
みなみなアウトドアリゾートへと向かった
簡単な20分程の座学を受けて
それから ウエットスーツに着替えると
隣接している海のイルカの生け簀に向かった
ココからでも生け簀の中で
イルカが時々ジャンプをするのが見えて
「ねぇ、見た?今の」
「ああ。見た」