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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第56章 今年の彼の誕生日は… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



「デザートの話なんだけどね?
明日、どうするつもりなのか
分からなかったからさ、遅れるより
先の方がいいかなって、用意してるんだけど」

そう言ってみくりが
テーブルの上に普通の
ケーキの箱とは明らかに違う

ケーキの箱を二つ重ねた
ケーキの箱を置いて

「箱、大きすぎないか?」

「多分ね、皆一度は食べたいと思うの」

みくりが箱を開いて
その中を覗き込むと

二段重ねになったバースデーケーキが入っていて

大きさは大きくはないが
真っ赤なイチゴと真っ赤なバラの
あしらわれたチョコレートベースのケーキで

「明日に取りに行ける余裕があるのかとか、
持って行くのも心配だったからさ。
後、ワインセラー覗いてみてくれる?」

リビングのワインセラーのドアを開けると
その中央にリボンの掛った
シャンパンが入っていて

「いや、そのね、何も用意しないのも
ほら、おかしいじゃない?確かに
明日は結婚記念日になるけどさ。
杏寿郎の誕生日には違いないじゃない?」

杏寿郎がワインセラーから
シャンパンを取り出して
こちらへ持って来てテーブルの上に置いた

「そうか、用意してくれてたんだな。
俺の、誕生日のお祝い、ありがとう。
みくり、俺は幸せ者だな」

「まだ…、あるんだけどね?」

その含みのある表現と
その色気のある表情にドキッと
良く知った相手に感じてしまっていて

「それは、期待してもいいのか?
生クリームか?去年そんな話しただろう?」

誕生日のケーキを去年用意した時に
何なら 君に生クリームをデコレーションして

私が バースデーケーキだよって
来年はして欲しいって言われたのだが…

もうこの人
本当にバカなんじゃないかなって
喉の真ん中ぐらいまで出て来てたけど

いつもこんな感じに
全力にバカでスケベな事

割と真剣に言って来るから

本人は真剣で本気なのだろうが

ちっとみくりが舌打ちをして
憶えて居たのかと言いたげに
杏寿郎の方を見て来て
はぁっとため息を付くと

自分が座っていた辺りの後ろをまさぐって

スプレー缶になったタイプの
すぐに使用できる 
ホイップを杏寿郎の前に出して来て

ポンとその手に置いた

「杏寿郎さぁ、やっぱりさぁ」

「何だ?俺の事バカだとか言いたいんだろう?
俺も自覚があるからな、ロマンだ」

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