第56章 今年の彼の誕生日は… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
打ち合わせと言う名目で
話がしたいとの申し出があったんだが
どうにもこうにも俺には
これは打ち合わせには見えないが…
「さて、あんまり長く話し過ぎちゃうと
仕事サボって何してるんだって、
2人が怒られちゃうかもだしね。
私は、今から、臨海地区の会場の
イメージを見て来るわ。その為に
今日はこっちに来たんだしね。
あ、そうそう、LINE教えて?」
「あ、はい。分かりました」
ふふっと麻理恵が笑って
「貴方とは、まだ縁がこの先も
ありそうな予感がしてるの。
私の、こう言う時のカンって
割合い当たるんだから。本当よ?」
そう意味深な台詞を残して
麻理恵先輩は喋り倒して帰って行ったのだが
会議室に杏寿郎と2人きりになって
「俺は、君のここ…が
無くなるのは寂しいけどもな…」
太っている訳では無いが
若干ふにょっとしてる腰回りの肉を
杏寿郎が摘まんで来て
「きゃっ、ここ、会社だよ?セクハラ?」
「むっ、それは
誤解があるんじゃないのか?
セクハラでも痴漢でもないだろう?
明日には、俺の奥さんになるんだからな」
「ん、まぁ、そうなんだけどさぁ」
そう歯切れの悪い返事をみくりが
杏寿郎に返して来て
「なぁ、みくり。
だったら、しばらくは…
ウエスト絞るのに、そうするか?」
ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべて
杏寿郎が言って来て
「イチゴの時もそんな事
言ってなかった?杏寿郎…」
どうせこっちを上にさせても
そっちが動かしたがる癖にと
思わなくもないけどもなぁ…
麻理恵先輩から早速LINEが届いて
YouTubeで20分で出来る
ウエスト痩せのエクササイズの動画と
不本意ながらに麻理恵先輩からのお達しで
「杏寿郎も…、協力してくれる?」
「何だ?俺に協力して欲しいのか?
食事か?夜のビールを控えるのか?
それとも、一緒に夜に走るか?」
「違うよ、痩せなくてもいいの
絞るだけでいいから、ここを。
だから…その、沢山…可愛がられて
愛されてる女性は何もしてなくても
最高に綺麗になるから…だってさ」
そう言ってLINEの文面を見せて来て
「それは、俺に君を好きなだけ可愛がって
愛してもいいと?言う事か?みくり」
随分とまぁ 俺に都合のいい様な
願っても無いお達しではあるが
願われるまでもないお達しでもあるがな