第55章 今年の黄金週間は お相手:煉獄杏寿郎 現パロ 裏なし
昨日 おじさんからの筍が届いたから
砂糖漬けになった冷凍の筍を
何にしようかと考えながら
ちらっと運転席の方を見ると
運転をしている杏寿郎の横顔を
ぼんやりと眺めていた
「どうしたんだ?俺の顔が
男前過ぎて、見惚れて居たのか?」
「うん、そうだね」
「否定しないのか?」
否定されると思って
身構えていたので拍子抜けしてしまって
「考え事してたんだ…」
「考え事?」
「うん、筍…何にしようかなって」
「考え事って、そっちか?
筍を何にするかなのか?」
別の事で悩んでいるのかと
思ってただけに
その返答には拍子抜けだった
「でも、もう今年は筍
食べられないって思ってたからさ。
保存が出来るのはありがたいよ」
「俺としては、冷凍庫を
筍に占領されるのは頂けないがな」
「ねぇ、杏寿郎。
折角だからさ、いつもと違う
スーパー寄ろうよ。ライフでいいよ」
「マックスバリューのが良くないか?
俺は、魚はマックスバリューのが
いい物があるイメージだがな。
LAMUあるぞ、あそこに」
「ラム―は安すぎるでしょ?
業務スーパーの友達ポジションじゃん。
店の内部とか、陳列とか凄い
業務スーパー味を感じるんだけど」
不満そうに返答を返して来たので
「だったら、イカリスーパーだな」
「いや、ラムーから突然に
ジャンプアップし過ぎっ。
だったら、エーコープでいいじゃん」
「君は文句が多いんだな。
なら、出玉でどうだ…?」
「いや、出玉だったら戻ってるって。
もう、どこでもいいよ
進行方向から、入りやすい所だったら」
「だったら、メガドンキになるぞ?」
杏寿郎が進行方向に見えている
メガドンキを指差して来て
「メガドンキって。
スーパーですら、無くなってるじゃん。
あ、でも。お酒種類多いし、
魚とかもお肉も、野菜も買えるか」
「そうだな、酒類は期待できるからな」
そう言って お互いの利害が
もっとも一致したメガドンキに寄る事にして
みくりが生鮮食品を見てる間に
ふらっと杏寿郎がどこかへ消えていて
また消えたと思ったら
ボディソープの詰め替えを持って
戻って来て それをカゴに入れて来る
「ストックが
切れそうだったからな、ついでだ。
先に、酒のコーナー行ってるぞ」
夕飯の必要そうな物を買うと
お酒のコーナーへと向かった