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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第55章 今年の黄金週間は お相手:煉獄杏寿郎 現パロ 裏なし



「ここに来るのは、あの時以来だが
こんなに、変わるもんなんだな」

21歳の5月に杏寿郎とここに来た時は

もっと 小規模だったのに

今はその時の3倍の面積の
ネモフィラ畑が広がっていて

畑のあちこちに

ネモフィラをバックにインスタ映え
しそうな写真を撮れる
撮影スポットやモニュメントが出来ていて

真っ青なソフトクリームを
持って写真を撮っている人が居て

「凄い色だな。食べるか?」

「ネモフィラソフト?
まぁ、色付けてるだけなんだろうけど」

杏寿郎がレストランの方を指差して

「ネモフィラカレーもあるらしぞ?
青いカレーなんだろうな。青は
どうにも食欲をそがれる色だがな」

「杏寿郎はさ、
どうしてここに来たかったの?」

「知りたいか?」

みくりの問いに杏寿郎が
そう問い返して来て

「うん、知りたい」




「やり直し…をしたくてな。あの時の。
ネモフィラが咲いてるシーズンが
いいなと、思ってたんだ」




あの時の やり直しをしたいと

そう杏寿郎が言い出して来て



「それってさ、私が
あの時の、杏寿郎の事断ったから?」

「知ってるんだ。あの時の君が
俺がどうとかこうとか、付き合うとか。
そんな状態じゃなかった理由は、
知ってるし事情も理解してるんだ…。
それから、同意してくれるまでも
随分と長かったからな」


「知ってるんだったら、待つとかさ」


「待っただろうが!俺は。
そうなってからも、待たされるし…。
それに、アレは待ってどうこう
でも無かっただろう?
俺だけでは、解決は出来なかった。
多分の推測でしかないが、
成瀬さん…が、知ってるんだろう」


この ネモフィラを見ていると
あの時の記憶が蘇って来る


21歳の時 ここで

杏寿郎に付き合って欲しいって言われて


その時は 別れたいけど 
別れられない人が居るからって


杏寿郎からの告白はお断りしたから


別に杏寿郎の事が嫌いだったとか

そんなんじゃなくて…


私には… そうなれない理由があったから



「みくり」

「杏寿郎」


名前を呼ばれて
意識が過去から今に戻って来て



「俺と、
結婚して欲しいんだ。みくり」



止まっていた時が動き出す様な

そんな錯覚を覚える


進むんだな 私は前に


この人と…一緒に
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