第55章 今年の黄金週間は お相手:煉獄杏寿郎 現パロ 裏なし
「え?ちゃんとバックも持ったし、
財布も携帯も持ってるよ?」
ちゅ…と 杏寿郎が
みくりの額にキスをして来て
「いつも、同じ時間に家を出るからな。
こうして、行ってらっしゃいのキスも
する事が無いからな。したいと思ってたんだ。
みくり。
行ってらっしゃい、気をつけてな。」
「う、うん、行って来ます。杏寿郎。
じゃあ、また、後で、LINEするね?
ねぇ、杏寿郎」
玄関で靴を履いて
こちらに背中を向けていたみくりが
こちらに向かって 向き直ると
「ん?どうかしたか?みくり」
杏寿郎の肩に手をポンと置いて来て
背伸びをすると ちゅ…と
杏寿郎の頬にキスを返して来て
「ううん、どうもしないよ?
こっちらかも、したいなって。
そう、思っただけ。行って来ます」
そう言い残して 玄関を出ようとした時
グイっと杏寿郎に手首を掴まれて
そのまま 玄関の壁際に
杏寿郎の腕に閉じ込められて
身動きが取れなくなってしまって
「あの、杏寿郎?」
「ダメだ。みくり。もっと、
ちゃんとした、行ってらっしゃいの
キスがまだだっただろう?」
ちゃんとしたキスをしていないと
そう言われてしまって
杏寿郎の思うちゃんとしたキスを
玄関の壁際に押し付けられながら
されてしまって
「ふっ、…ぅ、んぅ゛ーんんッ」
「…みくり、…ふ、…ん」
これ以上好きにさせると
エスカレートしそうだったので
グイっとその彼を自分から
引き剥がしてキスを
強制終了させると
不満そうな顔がこっちを見ていて
「まだ、途中だったんだが?」
「んっ、ダメッ、これ以上したら
ここ…んんっ、から、動けなく
なっちゃうからっ、ってぇ。
もう、いい加減にしてっ。
本当に遅れちゃうからっ!」
そのまま 不満をぶつくさと
ぶつけられながらも
慌ただしく出て行った彼女を見送った
ヘアサロンに出かけた彼女を待つ間
適当に家の掃除を済ませて
「普段、掃除を任せてる
ルンバの手入れでもするか…」
ルンバの細かい部分の掃除をしてると
テーブルの上の自分のスマホの
通知ランプが点滅していて
みくりから不満のLINEが
ご丁寧にも届いていたので
適当に返事をして置いた
そんな事をしたら
普通なら由々しき事態だが
多分 あのみくりなので