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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第55章 今年の黄金週間は お相手:煉獄杏寿郎 現パロ 裏なし


みくりがスマートフォンの
画面を見ながら こっちへ戻って来て
杏寿郎に対して伝えて来る

「ん?それはどう言う事なんだ?」

「ほら、筍って足が早いでしょ?
傷みやすいからね。下茹でした
筍を使いやすいサイズに切って
ジップロックに砂糖まみれにして置いたら
保存できるんだってさ。砂糖使うと
食感が冷凍しても保てるらしいよ?
って、おばあちゃんが言ってるってさ」

「そうなのか?それは知らなかったな」

じっとみくりが
両手でスマートフォンを持つと
その画面を凝視していて

「後、下茹で済みの砂糖漬けの冷凍筍、
こっちにも送るってさ。朗報じゃん。
ねぇ、筍届いたら、何にする?」

「そうだな…、定番は煮物か…」

「やっぱり、定番の煮物?
それとも、筍ご飯?生わかめで、若竹煮?
うーん、ホタルイカと一緒に煮ちゃう?
それかぁ~、ホタルイカ使うなら
ニンニク醤油で炒めちゃう?」

みくりが送られてくる筍の
使い道を既に算段をし始めていて

捕らぬ狸の皮算用と言うが…

これじゃあ まるで

届かぬ 筍の 皮算用…とでも言った所か


カウンターの向こう側から
みくりがこちらを覗き込んで来ながら

「じゃあさ、焼き肉のタレで
さっと炒めて、チーズ焼きにする?」

「チーズダッカルビみたいな物か?」

「そうそう、そんな感じのやつ。
で、杏寿郎は何がいい?
どれが食べたい感じ?筍」

はぁ…と杏寿郎がため息をつくと

「全く、みくり。君は
朝から罪作り…が過ぎるぞ?
筍はまだ届いてないのに、筍に
対する期待が膨らんでしまうからな」

「えー?そんな事ないよ~。
ちゃんと、筍届いたら調理するじゃん」

「で、いいのか?」

食洗器に下洗いした食器を並べながら
杏寿郎がみくりに尋ねて来て

「いいのかって?」

「もう、15分…経ってるが?」

杏寿郎がそう言って
しまったという顔をして
そぉーっとみくりが後ろを振り返って

リビングの時計の時間を確認する

「わああっ、時間ッ過ぎてるっ。
じゃあ、杏寿郎、LINEするからっ!
行って来ますっ!」

「待て、みくり」

慌てて玄関に向かったみくりを
杏寿郎が追いかけて来て

「忘れ物だ」

何か?忘れてたっけ?と
そう疑問に思って居ると


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