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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第54章 スルタンコラボ企画 中編 お相手:冨岡義勇



義勇とみくりが戻ると

すぐに昨日の話の続きの話をするべくして

謁見の間に 4人で向かった

「スルタン様は、お気を悪く
なさっておられませんでしょうか?」

昨日 帰還せずに遅れた事を
みくりが気にしている様子で
隣に居た義勇に不安そうに問いかけた

「ちゃんと、文は送ったんだ、
理由も、話した。他の一団は
俺達より後に戻ってるんだ。
お前が、気にする事ではない」

謁見の間の玉座には
不機嫌そうな面持ちの槇寿郎が居て

「戻ったのか?義勇」

「先ほど、帰還致しました。スルタン」

「ふん、お前は相変わらず、
俺の事は父とは呼ばんのだな。
自分の父親が俺かと、
お前の母親に問い詰めたのを
未だに気にしてるのか?お前は」

「父上っ!今は…その様なお話は…」

槇寿郎がそう言って
ちらっと視線をみくりに向けて来て

「金目の娘、名は…確か…何と言ったか」

「スルタン様、私の名は
みくりと申します。
ご挨拶が遅れました事、
深くお詫びを申し上げます。」

そう槇寿郎に向けてみくりが
深く頭を下げると

「なら、この場でハッキリさせよう。
娘、お前のその目で、見ればいい。
お前の目にも、過去は映るのだろう?」

スッと義勇がみくりを
庇う様にして前に立つと

「スルタン、私はそれを…
知りたいとは思っておりません」

自分の前に出されたその義勇の手を
みくりが下げて降ろさせると

「私は、大丈夫にあります。義勇様。
スルタン様、見させて…頂きたくあります」


義勇がそれを止めた理由は
杏寿郎も知っていた

自分の父が 母が亡くなった後に

義勇の母を慰み者にする様な
そんな事をしていたのを

幼ながらに 垣間見た事がある…

俺が 年頃になって
夜伽の相手を与えられるのを

ずっと断って来た理由であり元凶で

俺と同じ様に義勇が

もっと早くに持ち上がっていた

貴族の娘との結婚話を蹴ったのも

その辺りの事もあってなのだろうが


みくりの金色の目が輝いて

そのまま その場でペタンと
みくりが崩れ落ちてしまって
自分の手で顔を覆ったままで


「義勇…様は、スルタン様の
皇子様に…間違い…ございません…ッ」


そうみくりが振り絞る様にして言った


「そうか」

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