第54章 スルタンコラボ企画 中編 お相手:冨岡義勇
「んんっ、温か…い…」
そのままその温かい物に
スリスリと自分の身を寄せる
「…ん?…何だ?」
杏寿郎が不意に目を醒ますと
自分の身体のピッタリと
温かくて柔らかい何かが
引っ付いているのを感じて
何だ?これは…
その 柔らかい感触がする物が
寝ぼけた 頭には分からずに
それを確かめるかの様にして
自分の身体に引っ付いている
それ の感触を手で確かめる
何だ? 柔らかくて弾力もあるな
それに…鼻先を掠める
ほのかに香る 乳と花の様な匂いがする
その匂いが何から香るのか
確かめる様にして自分の鼻を近付ける
「んんっ、もう、ダメ…」
自分の胸の辺りにふにょとした
柔らかい何かが触れて居るのが分かって
その柔らかい何かを確かめる様にして
自分の手を伸ばした
「んっ、コラ…ダメよ?卓、
お姉ちゃんは、おっぱいは出ないから」
ん? 今…とんでもない事が
聞こえたのは 気のせいか?
瞼を開くと
目の前に小野寺の顔があって
自分の手がまさぐっていた場所が
場所だった事に気が付いて
慌てて自分の手を引っ込める
「すぅ…、卓、いい子いい子…」
一番下の弟の夢を見ているらしく
小野寺の手が杏寿郎の
頭をよしよしと撫でて来る
一体これはどんな状況なのだろうか?
一種の拷問にも似ている気がする
一緒に寝るだけ
一緒に寝るだけ
そう自分の頭の中で繰り返すと
意識を逸らせて
そのまま 無理やり眠った
「…う、…ん?」
夢を見ていた
草原で馬や羊の世話をしてる夢
『小野寺、馬の乳絞り、
しといてくれるか?』
馬は暴れたら こっちが
大けがしちゃうから
小さな兄弟達には任せられない
「うん、分かった。馬の乳絞りね。
私と、みくりでしとくから」
馬が暴れない様に
ロープで縛って
仔馬を引いて連れて来ると
仔馬を見た母馬がお乳を作り始めるから
後は 先から零れてきたら
馬に負担を掛けない様にして
少量ずつ 数時間毎に絞ってやれば
ゴソゴソと自分の身体を
小野寺の手がまさぐって来て
その手が自分の身体をまさぐって
何かを探してる様な
そんな感じがして
スルスルと際どい方に降りて来るから
いや 流石に
今 ソコを弄られるのはマズイ
ガシッとその手首を掴んで止めた