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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第54章 スルタンコラボ企画 中編 お相手:冨岡義勇


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その頃の 小野寺の方は

夕食を済ませた後に

数人の侍女が迎えに来て

ぐるっと周囲を取り囲まれてしまって


「あ、あの?杏寿郎さん…っ」

何事なのかと尋ねると
にっこりと杏寿郎が笑顔になって

「今日の、一日の疲れを
湯殿で落として来るといい」

湯殿??疲れ?落とす??

そう言って 数人の侍女に
取り囲まれながら 中庭から
どこかへ 連行されて行く

中庭の方に視線を向けると

そこには杏寿郎の姿があって
行ってらっしゃいと言う顔で
こちらに手を振っていて

「後で、小野寺。君の部屋に行こう。
片割れが居ないと、眠れないだろうからな」


は? え?

確かに今夜はいつも一緒に寝てる

みくりは居ないけど…


「独り寝の夜は、初めての経験だろう?」


独りで 寝る?

草原のゲルでの暮らしでは
寝る時は兄弟達とずっと一緒だった

一夜も一人でなんて 寝た事はないけど

けど…待って

それって 一緒に寝るって事?


その辺りについての
確認を取ろうにもグイグイと
湯殿へ向かって腕を引かれて
連れて行かれてしまって

それを杏寿郎に確認する事も出来ずにいて

湯殿…について

大きな広場にある様な

そんな 噴水池からは

湯気が絶えず上がっていて


中央の彫刻の持つ瓶からは

絶え間なくお湯が注がれていた


『杏寿郎様のお召しにあります』

『湯でお身体を清めます』

『失礼をいたします、小野寺様』


数人の侍女が淡々とした口調で
そう言うと あっという間に
着ていた衣服を剥ぎ取られてしまって

首から下げていたお守りを
外そうとしたので
ギュッとそれを握りしめて
首を左右に振った


頭からトロトロと温められた
香油を垂らされながら

髪に馴染まされて行く

全身をくまなく洗われてしまって

自分の大切な部分まで
無表情で洗われそうになったので
慌ててそれを制止して

「そこはっ、自分で洗えますからっ」

『では、こちらの、石鹸をお使い下さい』

そう言って笑顔でこっちに
身体を洗っていたのは
異なる種類の石鹸を差し出して来て

こっちの石鹸で そこを洗えと
言う意味…なのだろうが…

『ジャムウ…と呼ばれる、
インドネシアの漢方の様な物にあります』

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