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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第54章 スルタンコラボ企画 中編 お相手:冨岡義勇



「俺だけ…なのか?」

「義勇様…だけ?」

「お前が、
その肌を許すのは…、の話だが」

一瞬その質問に言葉をみくりが
詰まらせるが ぎゅっと掛け布団を掴んで

義勇の問いかけに頷いた


「私の夫は、
義勇様にありますでしょう?
そうでありますなら…、
その問いの答えは、貴方様にだけ…と
言う事になってしまいます…が。
私のこの言葉は、答えにはなって…
おりますのでしょうか?」

ぽんっと義勇の手が
みくりの頭の上に乗って居て

そのまま ポンポンと撫でられる
幼子の頭でも撫でているかの様にだ

「わっ、私は子供ではありませんのでっ。
その様な、撫で方をなさらずとも…」

ピタッと 頭を撫でていた
義勇の手が止まって
そこから離れると

「なら…、この触れ方は嫌か?
もっと…、違う撫で方の方がいいと?」

スルッとその指先が頭を撫でて
そのまま 髪の中にゆびを差し込まれて

後頭部へと向かって
髪の中をかき分ける様に撫でられる

「んっ…、あの、義勇…様…」

「なら、こうして…、お前の髪を
撫でていいのは、俺だけ…か?」

ドキッっとその目で至近距離から
見つめられて 胸が跳ねる

されている事は

単に頭を撫でられている…だけなのに

どうして こうも ソワソワと
気持ちが落ち着かないんだろう?

「それが…、義勇様の…お望みに
ありますのなれば…んっ」

「まだ、早い…」

そう 義勇がみくりに言って来て

「俺に望みを尋ねるには、
まだ、…早いと、俺は言っている」

「あの…、義勇…様。
そうでありましたら…」

スッとみくりが義勇の方へ
自分手を伸ばして よしよしと
義勇の頭を撫でた

「義勇様の御髪に、こうして
触れるのが、許されるのも
私だけにありますのでしょうか?」

「ああ。そうだな」

俺の父親である スルタンが

俺の頭を撫でた事なんて
一度たりとも無かった

何かを頑張って習得しても

言葉だけでしか 褒められた事は無かった

一度の戯れの 産物でしかない

忌み子の様な 中途半端な俺の存在を

母親は悔やみはすれど
愛してはくれなかった


「そのまま、抱きしめてくれ」

「こう?にありますか?」

ぎゅっとみくりが
義勇の身体を抱きしめると

「しばらく、そうして居てくれ…」

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