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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第54章 スルタンコラボ企画 中編 お相手:冨岡義勇


石鹸と言ういい匂いのする
ミルクを固めたやつは
泡が沢山出て驚いてしまった

大きな池の様な 湯船からは

湯気が立ちあがっていて

『頭と顔と身体が洗えたんだったら、
手拭いで髪を纏めて、湯に浸からない様に
して、中に入んな』

風呂に入った事ない 田舎者の
みくりに 風呂の入り方を
奥さんが教えてくれて

「中に入ってもいいんですか?
こんな、沢山のお湯に?これだけ
お湯があれば、私の家族全員が
3回は使えるような量ですよ?」

そう湯船を指差して
みくりが力説すると

「王都は、あちこちから温泉が
湧いてるからね。土地は砂漠の様な
乾いた大地だが、その地下深くには
温泉と、豊かな水源があるんだよ。
その採掘技術があったから、
この砂の大地の王都が栄えてるのさ」

元々ガーネットの豊富な場所だ
そのガーネットの採掘の
技術の応用が この土地を

砂の中の楽園に替えているのだ

ここまで教えたら
後は好きなだけ 入っていていいと

言われて 奥さんは仕事に戻ってしまったので


誰も入って居ないのを良い事に

数人が一度に入れる
湯船を占領させて貰う

こんな 沢山のお湯に浸かったのは初めてだ

「お風呂…、凄い気持ちいい…」

草原の大地では とても
こんな贅沢は許されない事だ

自分の両手にその湯船のお湯を掬うと

自分の手から零れ落ちる

そのお湯が 合わせた手から

無くなって行くを眺めていて

掬っても 掬っても

掬い切れない位のお湯がある


それに石鹸…いい香りがする


くんくんと自分の身体に残ってる
石鹸の香りを確かめる様にして
自分の鼻を腕に近づける


「凄い…いい香り…」


気持ちいい… いつまでも…

入って居られそう… 


初めて入ったお風呂が嬉しくて


時間を忘れて浸かって居ると


頭がぼんやりとして来て
頬が物凄く熱い…

これ以上…入ってたら ダメな感じがする

そう本能的に危険を感じて

ざばっと湯船から上がると

脱衣場の方へ移動する


持って来て居た ふかふかのタオルで

濡れた身体を 拭いて居ると


グルグルと 視界が回るのを感じて


このままでは ダメだと

思わず その床の上にしゃがみ込むと



そこで みくりの意識は途絶えた






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