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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第54章 スルタンコラボ企画 中編 お相手:冨岡義勇



席に着いた時に
先付けの様にして
小鉢と一緒に運ばれて来た

小皿に乗っていた
茶色い菓子の事だ

「食べてはいけない物でしたか?」

「いや、食べる物には違いない。
あれは、チョコレートと言う菓子だ。
中に、甘く味付けした酒が入ってる」

「お酒だったのですか、
甘かったので気が付かず…に
頂いてしまいました」

「昔から、後宮で好まれる菓子だからな」


確か チョコレートは高価な菓子だと

聞いた事がある


「昔から、媚薬に似た効果があると
言われて、重宝されていた。
が、たかが、菓子だ。
そんな効果はあってない様な物だ」

「そのお言葉は本当にありますか?
効果…ありませんか?」

「お前のそれは、酒のシロップに
酔ってるだけだろうがな…。
食べる物を食べたら、早めに休むといい」

「すいませんっ、義勇様。
お言葉に甘えて、
そうさせて頂きます…っ」

そう言って 流し込む様にして
食事を摂ると スープの所為か

身体がポカポカと温まって来て

急に眠気が どっと押し寄せて来て

自分が それほどまでに

疲れてしまって居たのだと…

気が付いた時には 既に遅く



そのまま テーブルに突っ伏したままで
ウトウトとみくりは眠ってしまって居た


「静かになった…な、
寝たのか?今日は疲れただろうな。
俺の、配慮が足らなかった…か」

すぅすぅと寝息を立てている
みくりの身体を抱き上げて

ベットに運ぶと
その上に横たえさせて

布団を身体に掛けた


「無防備…過ぎるな。
隙だらけもいい所だ…」


すぅすぅと規則正しい寝息を立てている

その穏やかな寝顔をしばらく眺める

俺の妻になる相手は 不幸だと

ずっとそう思って居た…が


少なくても 俺の目の前に居る

みくりはそれを不幸だとは

全く捉えていない様子で


むしろ 俺とそうないたいと言う始末だった


ただ 真っすぐに俺を求めてくれる

みくりと言う存在を

守りたいと感じてしまって居て


そっとその頭を義勇が撫でると

眠っている みくりの顔が

ふにゃっと緩むのが見えて


「ふっ…、笑ってる…のか」

「…義勇…さ、ま…、すぅ」


「そのまま、ゆっくり休め」


そう零す様に義勇が言って
眠るみくりの頭にそっと
口付けを落とした
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