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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第54章 スルタンコラボ企画 中編 お相手:冨岡義勇



「いえ、そんな事はございません。
ありがとうございます。あそこの
音とか、お酒の匂いとか、香水の
匂いとかで、酔ってしまいそうでしたので」

「そうだな、少し、顔が
火照ってるのか?赤い」

そう言って義勇がみくりの
方に手を伸ばして来て
丸めた手の背の方で
みくりの頬を撫でた

「きゃっ、何をなさるのでありますかっ
義勇様っ。私達はまだ、その。
婚礼の儀が済んでおりませんですのに…」

「それがどうかしたのか?
俺は、お前の顔が赤いから。
熱が無いのかと確かめた」

それだけだと 言われて
深い意味は無いのだと言われる

それは十分に承知している

私が勝手に 目の前の義勇様を
男性として意識をしてしまっているだけだ

「だが…、頬に触れただけで
その様な反応をされるのは…心外だ」

「いえ、その突然にありましたので。
驚いてしまっただけに、あります」

ふぅっと義勇が小さく息をつくと

「少し、慣らす必要がありそうだな」

「慣らす…?何をにありますか?」

「イチイチ悲鳴を上がられては、
夫婦になっても、睦み合うのも難しい…」


夫婦で睦み合う…?

夫婦で親しく接し合う

親しく…親密に…?


「あれだけの時間、一緒に馬に乗って
身体の一部も触れていただろうに…」

「いえ、しかしですね、馬に乗るのは
移動に必要な手段にありますし、
義勇様に身体を預けなければ
自分で支えるのも難しく…っ」

確かに ずっと移動の間
身体は触れ合っていたんだ

それなのに 過剰に反応してしまっていて

「どうした?食べないのか?」

「食べます、頂きます」

当然 こんな気持ちでは
食事の味も良く分からないし
喉につかえそうになりながらも

みくりがパンをスープで
流し込む様にして食べていると

「そんな、食べ方をすると喉に詰まる。
ゆっくり食べろ、俺は急がない」

そう言った言葉の通りに

パンとスープを食べているだけなのに

義勇が食事を食べるその所作は

高貴な程にまで 美しく

思わず その姿から


目が逸らせなくなってしまって居て


食べると言う行動をしている

その姿を 妙な方向に意識してしまっていて


それはきっと 私を酔わしている

下の階の 濃密な酒の匂いの所為で


「テーブルの上にあった
あれを食べたのか?」

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