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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第13章 銀の流れる川 後編 お相手:竈門炭治郎


数人の女の人を連れた
若い女の隊士がしのぶの所に来ていると
話しているのを聞いて

善逸はそおっと
外から診察室の様子を覗き込んだ

窓を隔ててはいるが
善逸には中の会話を聞き取るには
何ら問題はないからだ

むしろ俺は姿が見たい訳で


「おいっ!紋逸、
んなところで何してやがんだ?」

炭治郎以上に
色恋に興味も縁も無さそうな
顔面だけ無駄にいい伊之助の姿が
そこにあった

「客が来てるって言ってたな、ソイツか?」

伊之助も善逸の隣から
診察室の様子を伺った

「伊之助っ、なんでお前が、
そんなもんに興味あるんだよ?」

「あ?紋治郎が、発情してんのは、
ソイツの所為だからな!
どんなメスなのか、確認ぐらいすんだろ?」

「あら、やだっ、野蛮な表現すぎない?
いやらしいんですけど?伊之助は
もうちょっと、ましな表現できないわけっ」


「お二人は、そこで、何をしておいでですか!」

とアオイの声が聞こえて
善逸と伊之助は慌ててその場から離れた

「あ、やっべ、見つかった。逃げるぞ、伊之助」
「おう、当然っ、逃げるぞ!」




診察室で
みくりはしのぶと話をしていた

「その子供は、人でも鬼でもない
姿をしていたのですね……、そして、その
生まれ方も、本来の生まれ方ではなかったと」

みくりから聞いた話を
しのぶが整理して行く

そして腹を裂いて生れて来たそれは
到底人とも鬼とも言えない 肉塊で
目も 鼻も口も 持たないそれは
すぐに事切れたと

しのぶは大きな腹をした
女性達の方にちらりと視線を向けた
この中の誰もが 例え1分でも自分の
腹の中にそれを置いて置きたくはないだろうし……

「方法は…幾つかありますが、
どの方法も……苦痛は伴いますよ?」

「それでも、構いません」
大きな腹をした女の中の
ひとりが答えた

「もしかすると、その処置が原因で
死に至る可能性がないわけではないですし、
成功したとして、もう二度と、子供が望めない
身体になる恐れもあります、それでも…」

彼女達に非がある訳ではないが
真実を隠して処置をする訳には行かない

特に腹が大きくなってる女性の処置は
かなりの激痛を伴うのだから

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