第53章 春と言えば…? 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
ジッとこちらを見て来て
にっと杏寿郎が笑うと
「俺は、いつもの顔よりも
すっぴんの方が好きだがな」
「すっぴんで外は歩けません。
男の人には分からないかもだけどね?
裸で歩いてる様な物なの」
「そうなのか?どうせ、マスクするから
目元ぐらいしか見えないだろう?」
頭から勢いのいいシャワーで
髪の全体を濡らされてしまって
そのまま 杏寿郎にシャンプーをされてしまう
頭…洗って貰うの…気持ちい…いな
ちょっと 杏寿郎 力加減強いけど
「君の髪は柔らかいな」
「そんな事ないよ、普通だし。
杏寿郎の髪が
しっかりし過ぎてるだけだよ」
「痒い所は無いか?」
「んっ、待って、流す前に
自分で気になる所擦るからっ」
「身体はどうする?洗うか?
さっき洗ったからいいか。
後で洗ってもいいし、どうせ今から」
汗とか掻いて汚れるだろうと
彼は言いたいのだろうけども
頭と顔を洗って
軽くシャワーだけで身体を流すと
さっき使って置いていた
バスタオルで水分を拭き取った
そう言えば パジャマ持って来たけど
用意してなかったや
腰にタオルを巻いただけの姿の
杏寿郎がソファの所のコンセントで
既にドライヤーを掛けていて
「頭、乾かすだろう?」
「でないと、風邪引いちゃうもん」
私がソファに行っても
こっちに差し出して来てくれなかったから
乾かしてくれると言う意味だろうと思って
杏寿郎の足の間に腰を降ろした
ブォオオオッと持って来て居た
ダイソンのドライヤーで髪を乾かされて
「奥、行くか?」
トレーラーハウスの中は
トンネルの様な
ズドンと一定の空間になっているが
キッチンの向こうには
ベットのある奥が見えない様に
アーチ状に狭くなった
間仕切りの様な物があって
レースのカーテンで区切られている
トレーラーハウスの端の部分が
全部ベットに空間の
ギリギリまでなって居るから
大人が直立で寝るなら
ゆうに3人は寝れそうな大きさはある
「ベット、結構大きいんだな
天井が低い事もないし…。
これならゆっくりできそうだな」
「外から見たら、狭そうだけど
中は結構広いし、快適だよね?」
先にベットに上がっていた杏寿郎が
こちらに手を伸ばして来たので
ベットに上がって
杏寿郎の足の上に乗る様に促されて
横を向いてその上に収まる