第53章 春と言えば…? 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
じっと2人でその箱の中を覗き込むと
おが屑の中に赤いカサカサと動く物が
2匹……入っていて
「伊勢海老!!それも凄い立派!」
「ああ。伊勢……海老だが。
コイツが鳴いてたのか、さっき」
「どうする?お任せしちゃう?
調理法指定できるのかな?沖縄の
あの市場みたいにさ。
1匹はお刺身にしてもう、1匹は
テルミドールがいいな。伊勢海老だし。
お刺身の方の頭はお味噌汁だよね」
そう言っていそいそと
備え付けの電話でフロントに電話をして
みくりが松代に伊勢海老の
調理法について相談してる様だった
伊勢海老を受け取りに来た松代に
動いてる伊勢海老を託して
トレーラーハウスの中に平穏が訪れる
「まさか、伊勢海老にまで
邪魔されるとはな……。どうする?」
ソファの上に座っている
杏寿郎の足の上に乗る様にして
みくりが跨って座ると
「杏寿郎の方は…、もう、
そんな気分じゃなくなっちゃった?」
杏寿郎の肩に自分の腕を
みくりが絡めて回して来て
杏寿郎の耳元で囁いて確認を取ると
自分のその部分を杏寿郎の
その部分の辺りにグイっと押し付けた
「みくり、君の方から
キスでもしてくれたら、すぐに
その気になれると思うがな?」
「んっ、杏寿郎…」
ちゅっと杏寿郎の唇に
触れるだけのキスをして
そうじゃないと言いたげな顔をしている
杏寿郎の鼻を指でぎゅっと押さえて
自分の両手で彼の頬を挟むと
杏寿郎の額に自分の額を押し付けて
グイグイと押し当てる
「ねぇ、杏寿郎…」
「そうせずとも、ちゃんと
俺は君の気持ちも、その
心の在り様も分かって居るつもりだが?」
そのまま 自分から彼の唇に
自分の唇を重ねて ちゅちゅっと
小さなリップ音を立てながら
杏寿郎の唇に角度を変えながらキスをする
グイっと押し付ける様に
彼の唇に自分の唇を押し当てると
「もっと、してくれるか?」
深い方もして欲しいと
そう強請られてしまって
杏寿郎の唇の間からそっと
彼の口の中に舌を忍び込ませると
「んんっ、ふぁ…んっ、ん゛っ」
こっちからして欲しいと言う
言葉とは裏腹に
杏寿郎の舌に舌を捉えられてしまって
そのまま絡みつけて
舌で舌を舐められて行く
杏寿郎の手が背中を這って降りて来て
両手でグイっとお尻の肉を掴まれて
「はぁあんっ、あっん」