第53章 春と言えば…? 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「追加とかでも、注文できるけど?
みくりが、鳥好きだから。
下澤さんの所の鳥の丸鳥と地元野菜の
ダッチオーブンのハーブ焼きが
メインになってるよ?
アクアパッツアと、スペアリブと
ステーキがメインのコースもあるけど?」
「その、スペアリブとステーキは
勿論に、中条牛なんだよね?
は~あ、でも、下澤養鶏所の
中条ハーブ鳥……かぁ~」
「面倒な下拵えは一切不要で、
火にかけるだけで、本格的なBBQが
ここの売りだからさ。
ダッチオーブンにセットして、
ウッドデッキにお届けするから」
頼めば面倒な火起こしも
専属のスタッフがしてくれるし
下拵えも全てしてくれるのか
それでいて本格的なBBQが出来ると
「出来る人には材料だけでの
お引渡しも出来るし、基本の
スタンダードコースだけは
必須注文だけど、持ち込みも出来るから。
スタンダードコースは宿泊料金に
含まれているからね。
当日にウッドデッキにセットして置く、
BBQコンロの指定もお任せと
メーカー指定も出来るよ?
公式サイトからのご予約の方に限りだけどね」
「そうか、自分が購入を
検討しているアウトドアメーカーの
コンロも使用できるのか」
「ロゴス、コールマン、イワタニ……、
ユニフレーム……、本格派の方には
ウェーバーも人気ですね」
ウェーバーと言う松代の言葉に
みくりが反応する
「ウェーバー!蓋付きのやつだ!
蓋あったら、料理の幅が広がるもんね」
「買うか?ウェーバーのコンロ。
そう言えば…、備え付けのガスグリルも
ウェーバーのやつだったな」
杏寿郎の言葉にみくりが
じっとりとした目をして
杏寿郎の方を見て来て
「あれは、要らないからね?
大きすぎるし、高すぎるからね?」
「まぁ、あれは火起こししないからな。
俺はBBQは火起こしが醍醐味だと
思って居るし、炭火で焼くのが
良いと思って居るんだが?
暑い季節に、汗ダラダラ搔きながら
キンキンに冷えたビールの
美味いことこの上ないからな!」
「っと、じゃあ。ごゆっくり」
トレーラーハウスのドアのカギを開けて
内部に入ると
「どうする?夕食まで時間があるし
こっちで、飲むか?」
外から見ると シルバー一色の
外観からは想像も付かない程
内部は広く感じる
小さいながらに
簡単な調理の出来るキッチンには