第52章 春と言えば…? 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「ああ。俺、これ渡しに来たんだった。
忘れてたわ、はい、
風船とメッセージカード」
そう言って 西井が腰に結び付けていた
風船の紐を外すとみくりに持たせて
「え?これ…」
「いや、ここまで来たんだったら
2人で飛ばしたかったんじゃないかって。
風船、違ってたか?お前。そう言うの
好きだろ?大きくなっても祭りで
風船買ってただろ?お前」
言われたくない様な過去まで
盛大に西井にバラされてしまって
「要らない事言わないでよ!」
「で、あの入れ乳は取ったのか?」
とごく当然かの様に西井が更に
失礼な事を聞いて来て
「西井くぅーん?ちょーーっと、
そこに、直って貰おうかな?
全く、アンタ相変わらず、人を
怒らせる無神経発言ばっかりじゃん。
まぁ、そこがらしさでもあるけどさぁ?」
「でも、小野寺の結婚相手、
煉獄さんで良かったって思った。
俺、全然気が付かなかったし」
「そうか、西井君。親しい友人である
君に認めて貰えて、
こちらからすれば、光栄ではあるが」
風船を渡して満足したのか
西井は救護室を後にして
手にはハートの水色の風船が残った
「折角だ、何かハートのカードに
メッセージを書いておくか?」
どこの誰が拾うかも拾わないかも
分からないカードだもんな
「ねぇ、杏寿郎」
「ん?どうした?」
「これ…、脱がせて?」
「いいのか?」
「バカッ。そうじゃなくって、
自分じゃ脱げないから言ってるのっ」
緩んでいるコルセットになった部分の
紐を杏寿郎が解いていく
「綺麗だな……」
「着てるんじゃなくて、
脱がせてるのに褒めてどうするの」
「着てた方の服も着せるか?」
「いいよ、着るのは。
自分で出来るからっ」
「俺は、脱がせる専門か?」
むっと杏寿郎の言葉に
みくりが口を尖らせて
「ご不満?」
「いや、満足だ」
そう言って コルセットの紐が
全部抜けると その開いた間から
みくりの背中が見えていて
「下着は?してないのか?
さっき、胸の詰め物を抜いた時は
そこまで確認してる余裕が無かったからな」
スルッと その間から
杏寿郎の手が下に入って来て
背中を撫で下ろして行く
「んっ…、シリコンの厚めになってる
ヌーブラみたいなやつだよ。
キャバ嬢とかがするやつっ」