第52章 春と言えば…? 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「どうです?今人気の
ウエディングドレスのデザイナー
マリエ・エトウの
デザインのドレスですよ?
着れるんですよ?無料で」
ん?どこかで聞いた事あるな……
江藤 麻理恵……
「って、江藤樹奈ちゃんの
お姉ちゃんじゃん。マリエ…、
江藤麻理恵って、そうでしょ?」
「そうです。マリエ・エトウは
この中条市の出身のデザイナーですから。
ささ、時間がないので、急ぎましょう」
部屋の奥のカーテンの奥へと
引きずり込まれて
マネキンが着ていたプリンセスラインの
青が基調のドレスに着替えさせられると
纏めていた髪も解かれて
アイロンで巻かれて
ドレスに合うように結い上げられて
ネモフィラを模して造られた
ヘアアクセを大量に付けられる
「お胸…、そのままでも
素敵なサイズですけど。上げ底しましょう」
そう言って ドレスに
最初から縫い付けらえているパットに
更にグイグイとパットを押し込んで行く
「ちょ、苦しいっ、苦しいからっ
詰めすぎッ、詰め物詰めすぎぃ。
どんだけ入れるの!
偽乳疑惑浮上しちゃうっ」
ブハッとカーテンの向こう側から
吹き出し笑いをする声が聞こえて
カアァァアッとみくりが
顔を真っ赤にしながら
「お騒がせ致しまして、
すいませんでした…申し訳ありません」
カーテンの奥から
控室に居る他の人に対して謝った
「さぁ、お化粧も直しましょう。
大丈夫です、綺麗になりますから」
「いいです、もうしてるんです
これでも、してますからっ」
「ダメです、ちょっと派手にしないと
遠くからの人に見えないので
アイラインとまつ毛強調しましょう。
アレルギー大丈夫ですか?100均の
つけま、付けちゃいましょう」
両サイドからメイクをされてしまって
自分の前に鏡は無いので
どんな顔になって居るのかが
さっぱりわからないんだけども
それにしても凄いドレスだな
上半身はシンプルなデザインだけど
ウエストのラインから
風船のように膨らんでサテンの様な
光沢のある生地が膨らみつつも
くしゅくしゅと部分的に
折りたたまれた様にタックが入っている
そのタックの皺が花の様に形が
作られていて 前だけじゃなくて
サイドにも 後ろにも
全く気を抜いてないデザインだな
その加工がされている部分は
アシンメトリーになっていて
サテンの生地の下からは