第52章 春と言えば…? 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そう みくりが言った通りに
もう 15分が経過する頃には
あれだけあったつくしの
ハカマを取る作業が完了していて
「下茹では、後でいいや
洗うだけ、洗っとけば。
もう、ここまでして置けば
どんな料理にも使えるしね」
「なぁ、みくり。
夜はつくしのフルコースになるのか?」
「え?ご希望?私は嫌だな、うん
正直つくししかないとか、嫌だな。
言ったと思うけど、私はあんまり…」
「ああ。分かってる。
つくしは、好きじゃないだったな」
杏寿郎がフロントに電話をすると
車を用意して置くので
用意が出来たら
フロントまで来て欲しいとの事だった
今日は筍掘るのが前提だったから
どうでもいい服だったから
ちょっとだけ 小綺麗な服装に着替えて
先に着替えて待っていた
杏寿郎の元へ合流すると
「ごめん、お待たせ。待った?」
「いや、そんなに、俺も
さっき、着替え終わって出て来たんだ
って、こうしてるとデートみたいだな」
デートの待ち合わせみたいだと
杏寿郎が言って来て
そう言えば 一緒に同棲してるから
どこかにデートに行くとしても
アパートから一緒に出て来るもんな
待ち合わせする事って無いか
「確かに、迎えに行くから
どこどこで待っててとか、
仕事の帰りに駅前でとかって
そんなのも無いもんね」
「今度するか?仕事の帰りに…
いつもの場所で、待ち合わせ」
そう言って杏寿郎がこちらを見ながら
笑みを浮かべて来て
杏寿郎の言葉に そうしていた頃の
記憶や気持ちが思い出されて来て
「俺も、その頃の事を思い出していた……。
出会った頃とも、大学時代とも
社会人になった頃とも…、
そして、今とも…違うなってな」
そんな 風に感じるのは…きっと
それだけの時間を
杏寿郎と 一緒に過ごして来てたからだ
そして これからも
一緒に彼と過ごして行って
来月には…恋人から夫婦になる訳で
っと みくりがハッとして
「杏寿郎っ!大事な事、忘れてた。
来月の話ッ、何時なの?
いつなのか、日付聞いてないよ?
来月……なんだよね?
その、夫婦…になるの」
「ああ、それな。忘れない日が
良いと思ってな。結婚記念日を
絶対忘れな日にしようと思って。
その日から、4日程休暇貰える様に
頼んで置いたぞ?」
ん?
今 この人何て言ったの?