第52章 春と言えば…? 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
みくりが先程 貰って来た
小さめサイズの筍を 3つ
新聞紙で綺麗に包み直して
上から水道で全体にまんべんなく
水を掛けて行くと
その上からアルミホイルで
グルグル巻きにして行く
「こう言う。ちょっと高級なね
アイテムが使えたらいいかなって」
各 トレーラーハウスのウッドデッキには
組み立て型のハンモックと
吊り下げられたカゴの中に
座って寛ぐ事が出来る
お洒落なハンギングチェアが置いてある
「確かに、ハンモックも
ハンギングチェアも憧れる代物だが。
設置するスペースが問題だったり、
試しもせずに買うには、
勇気がいる様な値段の物だもんな」
「気が付いた?杏寿郎」
そのみくりの言葉に
他のウッドデッキを見渡して
杏寿郎が頷いた
「このトレーラーハウスはね、
外観は全部同じだけど、それぞれに
内装が全部違うの。ウッドデッキに
設置されてるその、ハンモックと
ハンギングチェアもね、あっちの
ウッドデッキにはサンシェードの付いた
南国風のデイベットがあるでしょ?」
「成程、こうしてバーベキューしてたら、
あっちのウッドデッキにある、
あれも、使ってみたいってなる…な。
正しくに、隣の芝生は青く見えると言うのが
リピーターを獲得する方法って事か」
みくりは食材の
下拵えをしていて
杏寿郎はエアブローで
バーナーで炙った炭に
風を送って行ると
ふと コンテナハウスから
みくりの視線を感じた
見られてる?
気のせい…か?
杏寿郎が 視線を感じた先を見るも
みくりは下拵えに集中してる様だった
っと…危なかったぁ~
私が 杏寿郎の事を見てるの
杏寿郎にバレたかと思っちゃった
あの杏寿郎がしてる
一見すると只の黒い軍手に
炎を模した赤の滑り止めがされてる
あの長めの軍手にしか見えないあの
耐熱グローブは800度まで
耐熱出来る効果があるらしいけど
こうして 火起こしをしてる
杏寿郎を見てると
杏寿郎と炎は良く似合うなって
そう思ってしまうから
杏寿郎自身がバーベキューして
ビール飲むのが好きだし
火起こし率先してやりたいタイプだから
大学のバーベキューの集まりって
言うのに人数合わせで誘われて行くと
毎回の様に 杏寿郎が居た訳で
昔の事を懐かしんで 思い出しながら
ミニトマトに串を打って行く