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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第52章 春と言えば…? 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



「後ね、頭が出来るだけ緑色でね。
長さも、大きすぎないやつね。
長さは10センチくらいまでかな?
この節みたいな、ハカマって部分が
詰まってるのが美味しいやつで。
それなりに、太さのあるやつ」

そう言いながら自分の周囲に
大量に生えている中から
美味しいつくしと美味しくないつくしを
こっちに参考例として見せて来て

「その、こっちのやつをこれに一杯か?」

「うーん、別に美味しい物じゃないし、
私は好きじゃないから、下拵えも
面倒だし、食べたいだけでいいよ?
天ぷら、卵とじ、佃煮、変わった所だと
砂糖漬け?まぶし??みたなのとか
バター醤油炒めなら、すぐ出来るね」

そう言いながらいそいそと
つくしを自分の持っている袋に
みくりが溜め込んでいて

「嫌いなんだよな?」

「美味しくないだけだよ?
食べれない程でもないよ?
とりたてて、美味しい物でもないだけ」

「これだけ、生えていると……
すぐに袋も一杯になりそうだな」

「楽しいよね?つくし摘むの」

そう言いながら 黙々と
つくしを摘んでいたので

ああと納得が付いてしまった

「要するに、食べるのはあんまり
好きでは無いが、摘むのは嫌いではないと。
その解釈であっているのか?
それにしても…、筍掘りからこっち
俺は初めての事ばかりだったな今日は」

「そうなの?私には割とこっちに
いる時は、普通の事だったけどね。
大きいおばあちゃん好きだったんだよ、
つくし。私は好きじゃないけどね…」

そう言って みくりが遠い目をする

「君のひいおばあさんは、
どうして食べるのが好きだったんだ?」

「うーん、良く食べてたのは
佃煮と卵とじだけど、私には
お砂糖沢山の砂糖漬け、ああ
イメージは甘納豆の、
つくしバージョンみたいなのだよ?
多分小さい頃の私が、苦い苦いって
言うから、
そうしてくれたんだろうけどさ」

「君は、大学に進学するのに
こっちを出てから、つくしは食べたのか?」

杏寿郎の問いにみくりが
うーんと考え込んで首を横に振った

「もう、何年も…食べてない…けど?」

「作って…くれないか?みくり。
その君のひいおばあさんが、
君に作ってくれていた…つくしの
砂糖漬けを…俺に」

「お砂糖マシマシで?」

「よし!なら、沢山摘むぞ。つくし」

「あのさ、杏寿郎」

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