第52章 春と言えば…? 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
隣の2人は
しれっとした顔をして
「うん、筍の味?」
「筍の味だな」
「筍なんだから、筍に決まってるでしょ?
2人共あんまり元々、ずっと出るから
筍好きじゃないもんね、知ってる」
「そうなのか?
勿体ない気がするけどもな。
食べたいと思っても中々
食べるのも難しい物だからな。
ここで飲めないのが惜しい位だな」
「ねぇ、おじさーん。あっちも
勝手に行って来て良いの?」
筍を掘っているおじさんに
みくりが声を掛けると
「ああ。辰でも慎でも案内して貰え。
俺は、白子掘るのが忙しいからよ」
そうおじさんから返事が返って来て
「筍、さっき掘ったの
2本ほど貰ってもいい?」
「ああ。白子じゃねぇなら持ってけ」
「じゃあ、杏寿郎行こう?」
「いいのか?あのままで」
杏寿郎の言葉に
みくりが向き直って
「ちゃんと、お手数掛けた
お支払いは白子でしてるからね。
近道あるの?このまま抜けて行ける?」
「おう、勿論!この山は俺の
庭だしな、いつも。サバゲで遊んでるからな」
「ねぇねぇ、どこかに山フキ
生えてる場所知ってない?」
みくりの言葉に
ああと辰巳が声を上げて
「ああ、フキね。小川に沿って
上った方にあるよ。だから、俺に
アレ、作って欲しいって言ってたの?
ばあちゃんが昨日、筍下茹でしてたの
全部使わずに置いてたから。
おかしいと思ってたんだ」
「なぁ、みくりちゃんさ
YouTubeでホモサピって動画知ってる?
こいつ、あれにハマっててさ。
この山で野草とか取って食ってる、
チャンネル、友達としててさ
YouTubeに上げてんだぜ?」
慎司の言葉に要らない事を言うなと
言いたげに辰巳が顔を顰めて
「でもいいじゃん、そうやって
友達同士で遊んで、動画にして
有名なってる、フィッシャーズとか
いるでしょ?辰巳君とその友達達がさ
第二のフィッシャーズに、
なるかも知れないんだよ?夢あるじゃん」
「でも、筍のお刺身動画…、
企画として相談してみる」
「もう一つの美味しい食べ方も
新鮮なやつしか出来ないのあるから
火起こしからしたら、動画として
成り立つんじゃない?杉の葉っぱとか
自然の着火剤になるからさ。
スギッパはすっごい燃えるって
かねこさんが言ってた」
また 気まぐれクックかと
内心思ったが言わなかった