第52章 春と言えば…? 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「それにしても、夜が明けるのも
早くなって来たし、春って感じがするね」
前まではこの時間でも暗かったもんな
「そうだな、確かに、
日が暮れるのも遅くなって来たしな。
なぁ、ちょっと気に掛っていたんだが。
君の家と実家は別だよな?君の家には
何度か行ってるが、そのおじさんやらは
そこには居ないだろう?」
「ああ。それね、私のお母さん
バツイチなんだよ。私が小学校の
高学年辺りで離婚して、実家に帰ったの。
今の家のお父さんとは、再婚だから。
私はお父さんとは、
血が繋がってないんだよ。
再婚した時はさ、こっちも
中学生だったからさ。お父さんって
呼びにくいのもあったから、
中学卒業までって実家に私だけ
残ってたんだけど、地元の高校に友達と
行きたいって言って、そのまま残ったの」
あまり 詳しくみくりの
家族の話を聞いた事は無かったが
そうか あのお父さんとあまり
似てないなと感じたのはそれでか
「その……、あまり婚約者とは言えども
俺がどうこう言う物でもないんだろうが…」
「お父さんとお母さんは、
週末は家に来てたよ?一緒に
USJとかディズニーとか、
カニ食べに行ったりとかもしたりね?
いや、誤解があるとダメだから言うけど。
別にお父さんと、
関係が悪いとかじゃなくってね?
いや…そのやっぱりさ、
ある程度歳、取ってても新婚なのは、
新婚な訳でしょ?お父さんもお母さんも
子供…欲しがってたから…ね?その」
「確かに、中学生の難しい年齢には。
それは…あまり良くはないだろうな。
流石に、同じ屋根の下は辛いか……」
「だから、おじさんの家族やら、
おじいちゃんおばあちゃんには
世話になってるんだけどもね?
慎ちゃんや辰巳くんとはいとこだけど、
一緒に住んでたから、とは言っても。
田舎だし、同じ敷地の別棟だけど。
半分姉弟みたいなもんだよ?」
そう言ってウインカーをみくりが
出して 有料道路を利用する様だった
「上、乗るのか?」
「うん、その方が早いからさ。
上使って、40分強だから」
同じ県内とは言えども
市は違うし 車で40分は
それなりに遠くに感じるな
「無料の区間しか乗らないけどね、
上は。だから、コンビニは安心して」
「コンビニ、もしや…
よなよなエール買うつもりか?」
「そうだよ、あれ、また飲みたいもん」