第13章 銀の流れる川 後編 お相手:竈門炭治郎
それに隊服
あんな
あられのない恰好のみくりさんを
そのままにしておけなくて
何も考えないで 貸してしまったけど
あれがないと 俺も仕事が出来ないし…
紛失したので 新しく…ともお願いしにくい
理由が 理由なだけに
非常に……気が引けてしまう
でも みくりさんの事だ
俺の隊服を持ったままになってるのを
気にして
届けに来てくれるかも知れないっ…
でも そうなったら
そうなってしまったら
俺は どんな顔をして
みくりさんに会えばいいんだぁーーー!
みくりさん
みくりさん………
凄く… 綺麗な人だったな…
顔も…綺麗だったけど
その
身体も…
綺麗だった
それも 凄くっ!!
あの禊をしている時に見た
みくりの身体を
炭治郎は思い返してしまっていて
あの時
見てはいけないと思いながらも
バッチリとしっかり見てしまっていて
申し訳ない気持ちになりながらも
俺は
それを何度も思い返してしまっていて
こんな事を考えてはいけないっ
俺は長男なんだ 出来るんだ!
こんな事を考えては
みくりさんに 失礼だっ!
そう 頭では理解が…出来ているのに
忘れなければと思うのに
そう思えば 思うほどに…
あの時に見てしまった
みくりの身体が…
瞼の裏に焼き付いて離れない
そして それだけじゃない
あの白くて
とても 柔らかそうな乳房も……
あの 恥辱を受けて
綺麗な顔を歪ませる あの表情も
そして 漏らしたあの 声も
俺の頭から
離れてくれない……
どうしよう
眠れない 全くっ!
眠れそうにない!
身体は山登りと任務で
疲れてクタクタなのに……だ
それにしても…だ
炭治郎から
もの凄い音がするな…
善逸もまた
ベットには入って居たものの
隣から聞こえて来る炭治郎の音のせいで
眠れないでいた
反対側の隣のベットでは伊之助が
大きなイビキをかいていて
それはそれでうるさいのだが
それにしても……だ
コイツにもそんな感情があるんだなと
善逸は思った
炭治郎から
劣情の音がするからだ
コイツにも あったんだな 性欲
善逸は自分の隣の
布団の山を見ながらそう思った