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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第13章 銀の流れる川 後編 お相手:竈門炭治郎


任務から炭治郎が戻ってくるのは
炭治郎の音が聞こえたから
俺には分かったんだけど

蝶屋敷の玄関まで善逸が
炭治郎を出迎えに行ったら


「炭治郎、おかえり。任務、どうだった?
…ってお前っ、隊服どうしたんだよ?
もしかして、無くしちゃったとか?
あり得ないでしょ?」

任務から戻った炭治郎は
上の隊服を着ておらず
カッターシャツのみの姿だった

炭治郎が善逸の顔を一瞥すると
ふいっと視線を逸らせてしまった


「何?何なのよ?
何とか言ったらどうなんだよ!
炭治郎っ、ちょっと、聞いてんのっ!」

自分が心配しているのに
炭治郎に無視されたと思って
善逸が不満を全身で体現する

「ああ、善逸か……、居たのか」
「はぁ?何言ってんだよ?居るよ、
居るに決まってるでしょ?
ずっと、居たじゃないのさ!」

当の炭治郎は善逸の存在に
やっと今気が付いた様で
そう漏らすとそのまま構う様子もなく
質問に答えもしないで蝶屋敷に入って行った

「何なんだよ?変な…炭治郎」

でも 音もいつもと違ってて
落ち込んでるのかと思ったら
そんな音もしないし
この時少し感じた違和感に似たものを
善逸は聞き取っていたが


それが何なのか
分かったのは夜になってからだった

俺の隣のベットの
炭治郎の様子がおかしい

仕事終わりで帰って来てるんだから
そのまま速攻で
寝てしまってもおかしくないのに
眠りにつく 様子もない

それに 布団に入ってるのに
いやに 心音が早い……


ベットの中で炭治郎は
みくりに悪い事をしてしまったと
心底後悔をしていた

あのまま 逃げるようにして
山を降りてしまって
そのまま みくりさんをあそこに
置いてけぼりにしてしまったからだ……

俺があんな事をしてしまったから


気を悪くしている…よな?

怒ってる…だろうなぁ
それも きっと 凄く

それにあの 生贄にされていた
女の人達… 妊娠している人もいた

あの 地面にあった
新しい血の匂いのする死体…から
村で嗅いだ 
あの死臭の様な腐敗臭がしていた

新しい 死体からは
あんな匂いはしないのだ

本来なら

それは 炭治郎自身が
一番 理解していた







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