第51章 春と言えば…? 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「スーパーもこの時期は、鯛
沢山捌くでしょ?そうしたらさ、
やっぱりアラは出るじゃん?
私は、鯛その物よりもアラ煮の方が
好きなんだけどね?カルパッチョは
柵買って切っただけだよ?
鯛しゃぶでも良かったんだけどね、
した所だったから」
「好きなんだろう?魚」
「ああ、魚続いてたね。
明日はお肉にする?
何がいい?回鍋肉にしようか?
春だからキャベツも美味しいし。
キャベツの酢の物も食べたいしね」
「なぁ、中華にするんだったらあれは?
あれは、あるのか?」
杏寿郎が言いたい あれが
みくりの脳内に浮かんでいて
「丁度、新玉ねぎも美味しいもんね。
分かった、クリームコーンの缶詰も
買って来るから。中華風の
コーンスープでしょ?
ああ、でも折角
新玉ねぎ買うんだったら、
スキレットで丸々蒸し焼きにしようか?
鰹節まみれにしてさ。ん?
どうかしたの?杏寿郎」
「だから、みくり。
君がそうして食べ物の
話をするとだな。俺の頭の中でだな。
その味が再現されてしまうんだ」
「ああ、でも、明日
春キャベツ買うんだたら、
キャベツハンバーグにしてもいいけどね」
「ん?何だそれは?」
それは何かと聞きたげに
杏寿郎が問い返して来て
「炒めた千切りキャベツを
ひき肉と混ぜて焼くだけだけど?
騙されたと思って食べてみる?
ただそれだけの物なのに、
美味しいんだって
キャベツハンバーグ。
カレー粉でキャベツ、
炒めても美味しいかもね」
「さっきの話で、回鍋肉の口に
なって居たのに、どうしてくれるんだ?」
杏寿郎の言葉に
みくりがうーんと唸り声を上げると
「多分冷凍庫に豚肉あるから、
回鍋肉の具材、どうせ玉ねぎ買うし。
人参はあるから、買うのはピーマンと
キャベツだけでいいし?
出来なくもないけど?全部」
「全部?」
みくりが右手の人差し指を
立てて軽く左右に振ると
「だから、回鍋肉と
キャベツハンバーグと
キャベツの酢の物に、
中華風のコーンスープと、
玉ねぎのホイル焼きで
明日の夕飯はいいでしょ?って話」
「いいのか?そんなに」
「材料が、共通してるから
買い物もそんなに要らないし。
ひとつひとつは、簡単だよ?
別にスキレット出さなくても、
ホイルに包んでオーブン任せにするから」