第51章 春と言えば…? 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「条件?なんだそれは?」
「手伝ってくれるならいいけど?
私は、それはどっちでもいいからさ。
杏寿郎が食べたいなら、
用意しないでもないよって事。
丁度、アサリは頼んでるから、さ」
ん?ちょっと待て?
ある事に杏寿郎が気が付いて
「その、週末の早起きの話と
今の話とはもしかすると、
全部繋がってるのか?」
「そうだよ。私の中では全部
繋がってるけど?杏寿郎の中では
繋がってなかったの?」
どうしてとでも言いたげに
みくりが首を傾げていて
「俺は、まだ、週末の件の
ついては早起きをするって事以外の
全容は君から聞いてないが?」
「杏寿郎にさ、会いたいって
言ってる人が居るんだよ。
さっきさ、その人から
電話掛かって来てたんだけどね?
私が、好きな物が丁度今が美味しいから
自分で取りに来いって言うの。
でも持って帰ってもここだと、
色々と処理が面倒だからさ、どっちも」
「誰が?」
「おじさん。
ああ、私のお母さんの弟ね。
杏寿郎、おじさんに会った事ないでしょ?
おじさんも、県内に住んでるけど。
山の方側だからさ、おじさん家。
ここからだったら多分、
40分くらいかかるかなって」
「みくり。
君におじさんが居ると言う話も、
俺は初めて今、聞いたんだが?」
空いている皿を重ねながら
夕飯の片付けを始めつつも
みくりが杏寿郎に返して来て
「うん、だって今初めて言ったもん。
杏寿郎と結婚するって話したら
一回、おじさんが杏寿郎と
会ってみたいってさ。
ああ、おじさんは適当に適当な人だから。
スーツとかって思わなくていいよ?
週末は汚れるだろうし、
どうでもいい様な汚れてもいい服装で。
後、泊まれる用意とね。それから
沢山銀色のヤツ!(※1
持って行こうかなって」
そう嬉々とした顔で
俺に向かって話して来るから
「好きだな…、気まぐれクック(※2…。
兎に角、週末は君のおじさんに
俺は会うんだな?そして、銀色のやつが
沢山進む様な、事が待っていると言う
その解釈で合ってるか?」
にこっとみくりが笑って
その問いに頷いた
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※1と2
気まぐれクックと言う
お魚捌く系のYouTubeチャンネル
魚と貝類(特に牡蛎)に対する
かねこさんの愛情と知識が凄い。
銀色のヤツはビールの事。