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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第50章 ハルイロ お相手:煉獄先生 ※裏なし 



「12本…だけど、
どうして、12本だってわかったの?」

ニコニコと目の前の母親が笑顔になって

「そりゃー、お母さんだって
みくりちゃん、位の年の頃はねぇ。
何人かの男性から、12本の花束を
貰ったりしてたもの~。意味ぐらいは
ねぇ?知ってるわよ~」

その母親の笑顔の理由が
分からないままで居ると

トントンと瑞葉がみくりの
肩を叩いて来て
12本の花束の意味の検索結果を見せて来る

ジッと母親の視線がみくりの
頭のチューリップに注がれていて

「ねぇ、もしかして…
今日って一条フラワーセンターに
デートだったのかしら?
丁度、今月はあそこはチューリップ祭り
してるもんね。お母さんも、
奥さん達と何度かお花好きだから
フラワーセンターには行った事あるけど」

そうそこまで言って言葉を区切ると

みくりの耳元に
自分の口を寄せて来て
みくりにしか聞こえない声で
囁きかけて来て

「(確か、あそこのお花売り場って
お願いしたら、オーダーメイドで
花束の注文も受けてくれたはずよ?)」

え?じゃあ これ
売ってたやつを買って渡したんじゃ

ないって事…っ

「ええっ、じゃあ…この花ッ」

「だから、お母さんは。
最初から煉獄君はそのつもりで
貴方をあそこに誘ったのかなぁ~って
そう思ってるんだけど。違うかしら?」

「でも、そんなの…分からないしッ」

さっきの車での
やり取りを思い出してしまって
つい返答を適当に濁してしまった

分からないと言いつつも
そう言う関係で デートをしたいと
そう申し出をされてしまったのは事実だし

「あら。分からなくもないわよ、
簡単にそれを確認する方法なら
あると思うなぁ~。お母さんは」

「確認する方法ねぇ。
我らの母親ながらに、
知られざるを見た気がするわ」

瑞葉の言葉に母親がむっと
顔を顰めるが すぐにいつもの顔になると

「今日のデートで、次に会う
約束はしてるのかしら?
勿論、してるわよね?みくりちゃん。
あら、いいのよ?答えなくても、
その顔を見たら、わかるから。
さ、部屋に戻りなさい。花瓶は
後でお水入れて持って行くから。
そろそろお家に着いてる頃だろうし、
お礼のLINEが来る頃じゃないかしら?」

そう母親に部屋に戻る様にと促されて
上着を姉に返して部屋に戻った
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