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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第12章 銀の流れる川 前編 お相手:竈門炭治郎


とりあえず
その辺に置く訳にも行かないから
みくりが白装束を着直すと
炭治郎の隊服に袖を通した

私の着ていた 白装束は
後ろにずらされていただけなので
着直せば良かったんだけども

炭治郎君がせっかく
混乱していながらも気を遣ってくれたので
着る事にした

日輪刀で 拘束されている
面なしの嫁達を開放して行く

「すいません、もっと早く…来ていれば…」

この4人は 異形の子を妊娠せずに
済んだかもしれない

ふっとみくりの脳裏にある事が浮かんで

「もしかすると、まだ産まれるまでに
余裕がある……助かる見込みが
あるかもしれませんが…」

普通の赤子を堕胎させる方法が
鬼の子 いやこの異形の肉塊に
通じるのかわからない

鬼と同じ性質なのなら
しのぶちゃんなら
何とかしてくれるかも知れない

しのぶちゃんが 
鬼を殺す毒を作ってるのは知っている
人体に害を及ぼさずに
彼女達の中の 異形を殺す方法を
探してくれるかも知れない


「この村は、望んでそれを続けて来たのですから、
私たちは、産まれた時から、その運命は
知っていましたので」

「望みを、捨てられる前に、試すだけでも……」

「元より、ここに来た時点で
命も何もかも諦めていましたので」

「自分達の望みを、持ってもいいと言う事ですか?」


この村に産まれた 時点で
女はそうなると 
ずっと教え込まれて来てるのか


「もう、貴方たちは自由ですよ。
一緒に村を出ましょう、案内しますので」


「村までなら、道が分かります」

一緒に柱に括られていた女の人の一人が言った

7人の女の人達を連れて村に戻ると
身重の女性が数人いたので遅くなってしまい
夜が明けてしまっていた

「お前等……」

「何で戻って来たんだ!」

「お前は面なしの嫁に行っただろうが!」

その村人達の 顔と言葉に
帰還は歓迎されていないと悟った

「お父さん……」

「お前なんか、娘でもなんでもねぇ!
面なし様殺しやがって……、クソ女がっ!」

鉈やら鍬やら鎌を持って
村人がぞろぞろと集まって来る

一般人を傷つける訳には行かないしなぁ
ちょっと寝てて貰おう

スッとみくりが一瞬で
村人の背後に回ると手刀を打った
ドサッとひとりが倒れた頃には
次の村人に同じように手刀を打った




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