第50章 ハルイロ お相手:煉獄先生 ※裏なし
「だが、そうしたいと思う気持ちを
俺は、押さえられそうにないしな」
「え?でも…ッ」
「みくりさんには、
諦めて貰うしかなさそうだ。
俺がそうしたいと思う相手は…、
他でもない貴方だしな」
ん?あれ?
あれ? それって…あれ?
「そろそろ、お昼か。
お昼ご飯でも、食べに行こう。
近くに宇髄のオススメの店があるんだ」
そう言って
何事も無かったかの様にして
園内マップを確認して
杏寿郎がそう声を掛けて来たから
あれ?そう言う意味かと思ったけど
そう言う意味じゃなかったの…かな?
「あ、はい。そうですね、
お腹空いて来ちゃいました」
そのまま 気のせいだったのかな
と思いつつも杏寿郎の背中を追いかけると
北側にも園内から園外に出れる
ゲートがあるらしく
こっちのゲートには駐車場が無いから
小さなゲートで
有人のゲートが一つあるだけで
隣の回転するゲートは
再入場をしない人が出る方で
有人のゲートは再入場希望のゲートの様だった
杏寿郎がそのゲートのスタッフに
再入場でと声を掛けると
手を洗ったりしても消えない
目には見えないスタンプを押して貰って
そのまま杏寿郎の後に続いて
そのゲートから出ると
普通の閑静な住宅街が広がっていて
「ここは敷地の外なのだが、
来園者から、利用したいと言う声があって
再入場できるようになったらしい」
そう言ってすぐ目の前にある
小さなレンガ造りの家を指さして言って
小さいながらに
手入れの行き届いた
イングリッシュガーデンの中にある
小さな個人のレストランの様だ
お洒落なガゼボのテラス席が外に3つと
お店の中にもテーブルが幾つか見えて
12~3人ぐらい入れば満席になりそうなくらい
小さなレストランだった
大きな道沿いでもないし
専用の駐車場も無さそうで
地元の人が行く様な場所だな…ここ
煉瓦の外壁にはツタが生い茂っていた
小さなお庭にピッタリの
小さなガゼボには2人で
ピッタリの小さいがお洒落な
テーブルとイスが置かれている
「ここにする?天気もいいし」
「いいんですか?外で」
「中よりも、空いてる」
置かれているテーブルに腰を降ろすと
備え付けてあった無線の呼び鈴を鳴らした
しばらくすると
店員が水とおしぼりとメニューを
持って店の中から出て来て