第50章 ハルイロ お相手:煉獄先生 ※裏なし
そう言えば…
3月の27日の日曜に
煉獄さんに森林公園で出会ってから
今月の3日に桜塚公園で会って
10日の日曜日にも
ネクタイピンの受け渡しに会ったし
それに 今日も…
「ん?どうかしたか?
小野寺さん」
「いえ、なんだか。
煉獄さんに出会うのって
日曜日ばっかりだなぁって。
そんな事を考えてました」
「ははは…。俺は日曜の男か?
偶然的な部分もあるかも知れないが、
何故だが、俺と小野寺さんとは
日曜日に縁があるようだ」
みくりがああと声を上げると
「ああ。だったら、丁度…
来週の日曜日には。あの桜塚
公園の一本桜のネクタイピンを
お渡し出来るかと思いますが」
「その日は、森林公園で
一条畳の市のある日じゃないのか?
畳の市は毎月最後の日曜日だったろう?
わざわざ、俺の為に時間を
割いて貰うのも悪いし。
受け取りに行かせて貰っても
いいだろうか?」
「ええ。それは勿論、構いませんよ」
そう約束を取り交わしてから
来週の日曜日も煉獄さんに
会うんだと気が付いた
それと同時に
その日曜日が済んだら
もう 会う事もないんだなって
言う事にも気が付いてしまって
チリッと自分の胸の中で何かが…
くすぶっている様な
そんな感覚を感じていた
「この6月に…、従妹が結婚するんだが
その、ウエディングドレスに合う様な
白をベースにした髪飾りとかって
作れたりするだろうか?」
「今日。付けてるこれ…も。
私が作ったんですけど。
これをもっと、
主役張れる位に華やかにしたら
ウエディングドレスにも似合うかと」
「あの宇髄が、君のセンスがいいと
褒めていたからな。きっと、
君に任せたら間違いないんじゃないかと思って」
「ただ、ちょっと問題が…」
作れると言って来たのに
問題があるとみくりが言って来て
「忙しい時期だとか、だろうか?」
「あ、いえ。そのどうしても
その普段の材料よりも高価な
お花だったりとか、淡水パールとかを
使ったりするのでその…、お値段が…
どうしてもドレスに負けない様にとなると
高くついてしまう…ので、それでも
問題がないんでしたら…ですが」
「ああ。何だ、そんな事か
結婚のお祝いなんだから、その辺りは
心配は要らないし、大丈夫だ」
別の仕事の依頼を受けて
内心ホッとしてる自分が居る