第50章 ハルイロ お相手:煉獄先生 ※裏なし
そう力いっぱい言ってから
みくりがハッとした
「あ、いえっ…その、
男性がピンク着る時点で、
そのかなりハードルが高い
難しい色じゃないかなぁって…。
この間の時もでしたけど、今日の
合わせ方も素敵ですし…」
「ああ。でも…インナーを
白と紺のボーダーにするか実は
悩んでたんですが…」
「そっちの組み合わせも、
煉獄さんの爽やかな
イメージにピッタリの
コーデになりそうですね!」
自分の顔の前でみくりが
両手を合わせながらそう
言って来て にこっと笑った
「ああ、ええっと…。
あちらに着いたら。渡し忘れて
しまう前に、宇髄さんからの
ご依頼の品をお預けしても大丈夫ですか?」
そうそうすっかり
出掛ける方で頭がそっちに
行ってしまって居たけど
本当は今日はこれを渡しに来たんだもの
「ああ。
俺がちゃんとお預かりして。
宇髄には、届けて置くから。
安心してくれていい」
「はい。お願いします。
でも、宇髄さんのこの注文の件で
煉獄さんには、連絡を間で
取り持って貰ってしまって居ますし」
「宇髄はサプライズとかが
好きな男だからな。今回の件も
内緒にして置きたかったんだろうが。
だが、小野寺さんにそう
言われてしまうと。
何かお礼が頂けるのかと
期待してしまいそうだ」
お礼を期待してしまいそうと
言われてしまって
「何が、いいですか?
桜のネクタイピンをお渡しする時に
何か、サービスしましょうか?
もし、煉獄さんが好きな食べ物とかが
あるんでしたら、作れますけど…」
「いや、そうだな…。
何がいいか、の答えは
保留させて貰ってもいいか?
すぐには思いつきそうになくてな」
ハンドルを握って
運転をしているからなのか
考えがそこまで回らない様で
杏寿郎がそう返して来た
「あ、はい。それはいつでも」
「だが、そもそも今日は、
俺や宇髄の注文を受けて貰った
お礼のつもりでは居るんだが。
貴方には礼は不要と断られて
しまって居るからな。
だが、俺の用事に付き合わせる
形になってしまって居るから。
また、それにはそれで何か改めて」
「いいですいいです。
もう、今日はチューリップ見たくて
来たみたいな物なので。お礼とか
そんなの、いいですし…」
どこかで 断らないと
お礼のエンドレスループに
なっちゃいそう…だな