第50章 ハルイロ お相手:煉獄先生 ※裏なし
そう言う事なら…と
同行する事に同意したのだが
これは…もしかすると
デート…と言う物なんじゃ
いや そんな事はない
フラワーセンターなら珍しい花もあるから
アクセサリーを作る
インスピレーションを受けられるかも
と思って合意したのだけ…そう
それだけだからっ
家まで迎えに来てくれると申し出てくれたが
流石に気が引けるので
それはお断りして
徒歩圏内で車をしばらく置いて置いても
誰も文句を言ったりしない様な
近所の運動公園の駐車場を
待ち合わせの場所に指定した
「あ。そうだ…。あれ、もう
そろそろ、いい頃だし。
あれを使って何か作ろうかな」
みくりが作業机の隣の棚に
置いているシリカゲルが入った
入れ物の中の一つを取り出して
そのシリカゲルを傾けると
そのシリカゲルの中から
アーモンドの花びらの
ドライフラワーを取り出した
「とは言っても、
花びらはひとつだから。
ああ。そうだ。
ブレスレットにしようかな?」
もう これに合いそうなパーツの
組み合わせも決めている
淡いピンクと濃いめのピンクの
クラッシュシェルと
細かいローズクォーツ
それからフェイクパール
勿論メインは
アーモンドの花のドライフラワー
両方にカンの付いた
ミール皿があったし
ミール皿の福袋で買ったんだけど
カンが2か所だったから
使い所が分からなくて
サイズも大きめだったし置いてあった物だ
そして 迎えた17日
用意をしたのは良かったんだけど
ちらっとみくりが
部屋の時計を見ると
約束の時間よりも30分以上ある
時間もあるし…軽くだけ
毛先だけでも巻こうかな?
そう思い立って
しまったままになっていた
ヘアアイロンを引っ張り出して来て
洗面所に置いてあった姉の
巻髪ウォーターを付けて巻くと
ふわふわしてる方が
春らしい感じするし
同じく洗面所の放置してあった
姉の巻き髪スプレーも拝借した
じっと鏡の中の自分を見ていて
ある事を思い立った
前に作ったけど
フェイクフラワーを沢山使って
材料費が高くつちゃって
ハンドメイドのサイトに出したけど
売れ残っていた髪飾りがあったなって
ガチャと洗面所のドアが開いて
寝起きの顔をしていた
姉がぼーっとみくりの顔を見て
「ん、何だ。男か…」
「って、お姉ちゃん?」