第50章 ハルイロ お相手:煉獄先生 ※裏なし
海老天さんは
煉獄杏寿郎さんと言うらしい
そして そのお友達の人?は
宇髄さんと言う名前だそうだ
煉獄さんも男前であるが
友達の宇髄さんも相当な男前で
初対面の私を下の名前のちゃん呼びで
イキナリ呼ぶような人の様だけど
でもさっきから
商品を見ている時の目は
真剣そのものだ
見てるのは 今日の為に用意してた
桜のフェイクフラワーを使ったピアスで
そのままだと偽物って感じだったから
色を塗り直して少し手を加えてある
2輪の花がメインでその下には
チェーンで
桜色のアクリルビーズが下がるのと
フェイクパールが下がるのと
花びらが下がる
3タイプ用意したやつで
今回の用意した桜関連のピアスでは
気に入っている物だった
今日付けてるのはこれの
垂れさがるのがないデザインのやつで
残ったフェイクフラワーで作ったやつだ
デザインは違うけど
付けた時のイメージにと思って
つけて来たんだけど…
「ねね、みくりちゃん。
これと、これと、これ、別々に
包んでくれない?ギフト包装してよ」
ブースの長机に
”ギフト包装できます”とポスターを作って
貼っていたから
宇髄がそれを指さして言って来て
「リボンと袋の色、どうしますか?」
そう言って見本のラッピング用紙と
リボンの見本を見せると
(と言っても100均の包装紙を
予めすぐできる様にある程度のサイズ毎で
小袋にしておいたやつと、
同じく100均で作ったリボンを
蝶々結びにしてホッチキスで留めたのを
シールで貼るだけの簡単な物なのだが)
それぞれに商品指定して来て
異なる色の包装紙とリボンの
組み合わせにして欲しいとの希望だった
「お時間、すぐ済みますので
お待ち頂いても?」
「いーよいーよ、気にしないで」
おっとりとした話口調ではあるが
小野寺さんはこの様な物を作るだけあって
手先が器用な様で
綺麗にラッピングされた商品を
宇髄の方へ差し出して来た
「すいません、宇髄さん。
お待たせしました。こちら商品になります。
3つで3600円と、ギフト包装で
3900円になります…」
「じゃあ、4000円で」
お釣りを受け取ると宇髄が
杏寿郎に向かって
「俺、アッチ見て来るわ、後でな」
と言うと杏寿郎の肩に手を置いて
顔を耳に近づけると
「(可愛いじゃん?)」