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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第49章 3度目のホワイトデーは 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



「んっ、ふ、…はぁ、んッ」

キスの才能…なんて

あっても無くてもいいんじゃないかって
そんな事をぼんやりと考えていた

だって 私に
その才能があったとしても

杏寿郎の方からするんじゃ
私の才能のあるなしなんて

どうでも いいんじゃないかな…?

ちゅ…ちゅ…と舌を絡めた
口付けの合間に 唇を啄む様にされて

好きだなって思う

「ねぇ、杏寿郎…」

「ん?どうした?みくり」

「杏寿郎のキス…、好きだよ」

「そうか、それを聞いて安心したぞ。
俺も、君とキスするのは、好きだからな」

そのまま しばらく
お互いに溺れながら口付けを交わす

スルッと彼の手が背中を撫でて
ゾワゾワと背筋をくすぐる

「んぅ、ふ、…ふぁ…ん゛んッ」

「…みくり、風呂…入るか?」

「え?でもプリンとフルーツ
残ってるよ?」

「これだけ残して貰って、後は
片付けて貰おう。きっと運動したら
腹が減るかも知れないだろう?」

馬鹿と思わず言いたくなったけど
でも 杏寿郎の言うのも一理あるのかも?
終わった後にお腹空いちゃうかも…

それから 杏寿郎が片付けの依頼の
電話をフロントに入れて

仲居さん達が片付けてくれるのを
どうにもソワソワとしながら
笑顔を作って見守って

すっかり食事の前に戻った部屋に
2人きりになる

そうだ この部屋和洋室だから
ベットあるから 
布団はお世話にならなくていいんだった

「落ち着かなかったか?みくり」

「別に…、そんなんじゃないもん」

「ハハハハッ。君は可愛いな。
君のそんな所も、俺は好きだがな。
さぁ、一緒に風呂に入ろう。っと
もうひとつ…、俺から君に
お願いしたい事があるんだが…」

そう言って自分の荷物の中から
何かを取り出してみくりに
手を出す様にと促した

はいと手の上に何かを乗せられて

自分の手の上を見ると

小さく畳まれた 白い何かで

「温泉の浴衣なら、白だろう?」

その一言でそれが何かは
みくりには分かったが

うん もう 馬鹿だな この人…と

さっきの杏寿郎の話を思い返して
呆れつつも

ぴらんとそれを広げると
総レースの白のショーツで
サイドは太目のリボンになった
面積の小さめの紐パンだった

「紐パン…ね」

「白には白で赤にはない、
良さがあるからな」


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