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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第49章 3度目のホワイトデーは 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ


「えっと、これでいい…の?」

「ああ。みくり。どうした?
そんな顔をして落ち着かないのか?」

ソワソワとしてしまって
彼の膝の上でもぞもぞと
無意識で動いてしまっていた様で
それが彼の方にも伝わってしまっていて

その…私が 彼の胡坐の上に
座って居て 自分の座る位置を
調整してた…理由って言うのは…

「え。だって…ちょっと…ッ、
落ち着いて座って居られないと言うか」

「そうか?俺は気のせいだと
思うがな。プリン食べるだろう?
俺が食べさせてやろう」

私が気にしてる事を気のせいだと
言う様に杏寿郎が言って来て
自分のスプーンでプリンをすくうと
みくりの口元まで持って来て

促されるままに口を開けると

口の中にプリンを放り込まれる

もぐもぐとプリンを咀嚼して嚥下すると
また新しいプリンを口元に持って来られて

あーんと口を開くと
杏寿郎が新しいプリンを
みくりの口に入れて来るから

それをまた もぐもぐと咀嚼していると
既に次のプリンをスタンバって居て

片手で自分の口を塞いで
反対側の手を振ると
口を手で押さえたままで

「いいよ、杏寿郎も食べてって。
そんな、無限プリン
してくれなくていいからっ」

ニコッと私の顔を見て笑っている
杏寿郎の顔を見て居ると

えっと…とみくりが言葉の
続きを濁らせてしまって

「俺も、食べたいんだが…?
みくり、君からも…俺に
食べさせてくれるか?」

「どうせ…、杏寿郎の事だから。
そんな事だろうと思った」

みくりがテーブルに置いていた
自分のスプーンを手に取って
プリンをひと匙掬い取ると
杏寿郎にその先を向けて

「はい、杏寿郎。あーん」

「あーん」

杏寿郎が口の中に入れた
プリンを飲み込むのを見守って

もっと食べたいのかなと
次のプリンをすくうと

「もっと、食べさせる?はい」

「ん」

新しいプリンも杏寿郎が
口を開けたのでその中に入れる

そのまま もう2口ほど食べさせて

「こんな話…知ってるか?
さくらんぼのヘタの柄の所を
舌で結べたらキスが上手い、
とか言うやつあるだろう?」

「飲み会の芸と言うか、
小ネタみたいなやつ?」

プリンと一緒に盛り合わせてある
フルーツの中に缶詰の
さくらんぼを見つけて
杏寿郎がそんな話をして来る



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