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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第49章 3度目のホワイトデーは 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



そのまま 左肩を掴んでいた
杏寿郎の手が腕に降りて来て
グイっと身体を杏寿郎の方に
引き寄せられてしまう

「みくり。風が出て来たからな。
もう少し、こっちへ来るといい」

近すぎると言いたげに
グイグイとみくりが
自分の手で杏寿郎の身体を
押し返して来るから

「近いっ、杏寿郎。近いからっ」

「近いから、何なんだ?
俺は、まだ遠い位だが?
意地を張るのもいいが、折角の
絶景なんだ。君も楽しんだらどうだ?」

杏寿郎のその言葉にみくりは
すっかり口をつぐんでしまって

「ネットでここを見つけた時…、
一緒にここから海を見たいと…俺は
そう思ったんだがな。どうにも
みくりには、海が見えてない
気がするんだが、
俺の思い過ごしでもあるまい?」

海… と言われて
視線を海の方へ向ける

一緒にここから 海を見たい…だなんて

杏寿郎も意外とロマンチス・・・トって

スルッと二の腕の辺りにあった手が
腰の辺りに降りて来て 腰を掴まれて
更に身体を引き寄せられてしまって
さっき 押し返して開いた距離も
詰められてしまうと ピッタリと
引っ付いて寄り添う形になってしまって

「俺の事…なんて、いつも一緒に居るし
引っ付いてるんだから、新鮮味も
無いんじゃないのか?みくり」

「海が…、綺麗だね」

「むっ。俺が言った事は無視か?」

「杏寿郎が海、見ろって言ったんでしょ?
確かに、新鮮味はないかもしれないけどさ。
今日はね…、杏寿郎の事…、沢山
素敵だなって感じたし、カッコイイなって
思ったし、それに…。こんなに、幸せで
いいのかな?ってずっと…考えてたんだよ?」

トンとみくりが自分の身体を
杏寿郎の身体に預けて来て

「幸せ者だなぁ~って。杏寿郎さ、
今日の事、沢山考えてくれたんでしょ?
嬉しいって、いっぱい…、
それはね、沢山感じたんだよ。
今日一日でね。ありがとう沢山言っても
足りない位だよ?ありがとうね、杏寿郎」

杏寿郎の身体に自分の身体を預けたままで
みくりがギュッと杏寿郎の胸元の
辺りの服と握って来て

「今日は、君に…喜んで、
貰えた…と言う事でいいんだろうか?」

「だから、お礼…言ってるじゃん!
ねぇ、杏寿郎…あのね?耳貸してくれる?」

こんなゼロ距離で言いたい事なんて
決まってるのに…な
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